なぜ録音とライブの市場を別々に見るのか?
音楽市場には、CDや配信などの録音市場と、コンサートなどのライブ・エンタメ市場という二つの柱があります。録音は2025年に3,988億円、ライブ・エンタメは2024年に7,605億円ですが、この二つを足して「音楽市場は約1兆円」とまとめることはしません。
理由は、売上の数え方が異なるためです。録音はCDの出荷金額や配信サービスの売上で測るのに対し、ライブはコンサートのチケットなどの売上で測ります。集計の対象も時期も異なる数字を足し合わせると、市場の実態を見誤ります。例えば同じ楽曲が配信でもライブでも収益を生みますが、それぞれ別の市場で数えられます。
そのため、音楽市場は録音とライブを別々の系列として並べて見るのが基本です。それぞれの規模と動きを分けて捉えることで、CDから配信への移り変わりや、ライブ体験への支出の広がりといった変化が、正しく見えてきます。