電子コミックの成長はどこまで続くのか?
電子コミックは2024年に5,122億円(前年比+6.0%)まで伸び、コミック市場の72.7%を占めるまでになりました。スマートフォンで読む習慣が定着し、話売りや無料で読める仕組みが新しい読者を取り込んでいることから、成長は当面続く見通しです。
ただし、伸び率は以前よりゆるやかになりつつあります。電子化が一巡し、読者の裾野が一定まで広がったためです。今後は、新しい読者を増やすことに加えて、1人あたりの利用を深めることや、海外の読者を取り込むことが成長の鍵になります。縦読み作品やオリジナル作品の制作も、市場を広げる要素です。
中長期的には、紙のコミックスが縮小を続けるなかで、コミック市場全体の成長は電子の伸びにかかっています。電子コミックがどこまで読者と利用を広げられるかが、出版市場全体の行方を左右する論点になっています。