再販制度は維持すべきか、見直すべきか?
再販制度は、出版社が定価を決め書店が全国一律価格で販売する仕組みで、独占禁止法の例外として認められています。維持を支持する立場は、地方の書店でも都市部と同じ価格・品ぞろえで本を扱え、多様な出版物が全国に行きわたる土台になっている点を重視します。価格競争で体力勝負になれば、小規模な書店や採算の取りにくい専門書が淘汰されかねないという懸念です。
一方、見直しを求める立場は、価格競争が働かないため読者が値引きで安く買う機会がなく、書店も価格やサービスで差をつけにくい点を問題視します。電子書籍は再販制度の対象外で柔軟な価格設定やセールが行われており、紙との違いも論点です。
公正取引委員会は2001年に再販制度を当面維持するとの見解を示しましたが、書店の減少が続くなかで、制度が書店を支えているのか、かえって硬直化させているのかをめぐる議論は続いています。