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TOPIC DETAIL · SAAS REGULATION

ガバメントクラウドとSaaS規制|採択5 CSP + 公取委調査2022 + デジタル社会重点計画2025【2026年版】

日本のSaaS / クラウドサービスの政策・規制環境を整理します。デジタル庁のガバメントクラウドは2025年時点で5つのCSP (AWS / Microsoft Azure / Google Cloud / Oracle Cloud Infrastructure / さくらインターネット) を採択、政府機関 + 地方公共団体の情報システム標準化を推進しています。公正取引委員会のクラウドサービス分野取引実態調査 (令和4年6月公表) はIaaS利用者419社 + PaaS利用者129社 + SaaS利用者1,055社のアンケートで導入理由 + 取引実態を整理、ただしAI × SaaS統合動向は本調査時点では反映外。デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日閣議決定) では自治体SaaS移行 + 標準化 + データ連携が優先施策に位置付けられました。日本パブリッククラウド市場は41,423億円 (2024年、+26.1%、IDC Japan)、世界7,733億ドル (+22.4%) と急成長局面、クラウド利用率は2024年80.6%に到達しています。

日本パブリッククラウド (2024)
41,423億円
前年比+26.1%、IDC Japan予測、生成AI関連 + 企業の柔軟性志向で成長
出典: 総務省 令和7年版 情報通信白書 第2部第1章第8節 (IDC Japan 2025年2月引用)
世界パブリッククラウド (2024)
7,733億ドル
前年比+22.4%、企業の柔軟性 + 拡張性志向 + 生成AI基盤モデル + アプリ利用拡大
出典: 総務省 令和7年版 情報通信白書 (Gartner等引用)
クラウド利用率 (2024)
80.6%
2021年70.4% (公取委引用ベース) から3年で約10pt拡大、過半超え定着
出典: 総務省 通信利用動向調査 令和6年実施分 + 情報通信白書 令和7年版 図表I-1-1-12
世界CSP Amazon (2024Q2)
32%
Microsoft23% + Google12%が後続、大手3社で大きなシェア、MS / Googleシェア拡大傾向
出典: 総務省 令和7年版 情報通信白書 (Synergy引用、2024Q2)

国内SI市場 パブリッククラウド関連vs従来型 推移 (2020年度実績→2024年度予測、億円)

パブリッククラウド関連SIシェアが24.5% (2020) → 37.2% (2024予測) へ拡大、従来型SIから構造シフト
単位: 億円
パブリッククラウド関連SI従来型SI
037,50075,000112,500150,000121,65320139,91624
出典: 公正取引委員会 クラウドサービス分野の取引実態に関する調査報告書 (令和4年6月公表、富士キメラ総研「2021クラウドコンピューティングの現状と将来展望」引用)
年度20202024
パブリッククラウド関連SI億円29,83952,017
従来型SI億円91,81487,899
合計(億円121,653139,916
前年比+15.0%
読み解き

国内SI市場ではパブリッククラウド関連SIが2020年度29,839億円 (シェア24.5%) から2024年度予測52,017億円 (37.2%) へ拡大、従来型SIは91,814億円 → 87,899億円 (75.5% → 62.8%) へ相対シェア縮小する見通しです。公取委2022年調査が引用する富士キメラ「2021クラウドコンピューティングの現状と将来展望」のデータで、市場全体のSI需要は維持しつつクラウドへのシフトが本格化していることを示します。 NTTデータ / 富士通 / NEC等の大手SIerもクラウド移行支援 + 自社SaaS事業セグメントへの再編を進めており、ガバメントクラウド5 CSP採択後の自治体SaaS移行がSI市場のクラウドシフトをさらに後押しする局面です。本データは公取委2022年調査時点 (2022年6月公表) のため、2025-2026年のAI × SaaS統合の本格化は反映外、政策・競争政策の更新が今後の論点となります。

このグラフに関連するトピック

公正取引委員会2022年IaaS / PaaS導入理由 上位3つ (%、複数回答可)

IaaS利用者419社 + PaaS利用者129社アンケート (2021年7-8月実施)、SaaS導入理由は本調査では別集計
項目回答率構成比シェア
IaaS - 柔軟性・構築の迅速性6464.0%
IaaS - 保守・運用の外部委託による社内IT人材の有効活用57.157.1%
IaaS - 可用性・信頼性54.954.9%
PaaS - 柔軟性・構築の迅速性55.155.1%
PaaS - 保守・運用の外部委託による社内IT人材の有効活用5252.0%
PaaS - 可用性・信頼性45.745.7%
合計328.8100.0%
読み解き

IaaS / PaaS導入理由は3軸 (柔軟性 / 保守運用 / 可用性) が共通で上位、特に「柔軟性・構築の迅速性」がIaaS64.0% + PaaS55.1%でtopです。「保守・運用の外部委託による社内IT人材の有効活用」がIaaS57.1% + PaaS52.0%、「可用性・信頼性」がIaaS54.9% + PaaS45.7%で、企業のクラウド導入動機が「速さ + 人材活用 + 信頼性」に集中している局面を示します。 本調査時点 (2022年6月公表) ではAI × SaaS統合 (Salesforce Einstein / Microsoft Copilot / freee AI等の本格化は2023-2025年) は反映外で、IaaS / PaaS中心の調査範囲にもSaaSの導入理由分析は限定的に含まれます。AI機能拡充期 (2025年以降) の導入理由再調査が政策・規制環境の継続課題となります。

主要論点

ガバメントクラウド5 CSP採択後の自治体SaaS移行はどこまで進むか

デジタル庁のガバメントクラウドは2025年時点で5つのCSP (AWS / Microsoft Azure / Google Cloud / Oracle Cloud Infrastructure / さくらインターネット) を採択、政府機関 + 地方公共団体の情報システム標準化を推進しています。さくらインターネットは2024年に国内CSP初採択となり、ガバメントクラウドのマルチクラウド体制が整いました。デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日閣議決定) でも「地方公共団体情報システムの統一・標準化」「国・地方デジタル共通基盤の整備・運用」が優先施策に位置付けられています。

自治体SaaS移行の進展軸は3つに整理されます。第1は 共通基盤の運用フェーズ進展 で、ガバメントクラウド5 CSP採択後の自治体ベースアプリ移行が実装フェーズに入り、地方部での普及加速が見込まれます。第2は 国内CSP (さくらインターネット) の存在感拡大 で、データ主権 + 国内法規制対応の観点から国内CSPの活用が広がる可能性があります。第3は SaaS事業者と政府調達の関係再構築 で、自治体向けSaaS事業者の調達基準 + 標準仕様策定が進むことで、業界全体の供給構造が変化する局面です。

公正取引委員会2022年調査のAI × SaaS統合反映外という時間軸スコープ

公正取引委員会のクラウドサービス分野取引実態調査 (令和4年6月28日公表) は、IaaS利用者419社 + PaaS利用者129社 + SaaS利用者1,055社のアンケート + 取引実態整理を含む包括的な調査ですが、2022年6月公表時点ではAI × SaaS統合動向 (Salesforce Einstein / Microsoft Copilot / freee AI / Sansan Bill One AI / LegalOn × OpenAI戦略提携 等の本格化は2023-2025年) は反映外という時間軸スコープをhonest把握する必要があります。

本調査の主軸はIaaS / PaaS、特に大手3社 (Amazon / Microsoft / Google) の市場シェア + 取引慣行の分析で、SaaS市場は「グループウェア + CRM」に限定したアンケート対象 (SaaS利用者1,055社) と部分的な扱いです。AI × SaaS統合の本格化を踏まえた政策・規制更新の論点は以下3つ: (1) AIエージェントによる業務自動化が「SaaS取引慣行」の前提を変える、(2) AIネイティブSaaS事業者 (LegalOn / OpenAI等) の競争政策上の位置付け、(3) AI機能拡充による顧客あたりARR + 解約率動向の調査範囲拡大。次回調査が業界共通論点となります。

契約ガイドライン + IT導入補助金のSaaS普及への効果

JEITA / 経済産業省のSaaS契約ガイドラインは、SaaS提供事業者と利用企業の契約標準化を推進しています。クラウドサービス契約におけるサービスレベル合意 (SLA) + データ取扱 + 解約条件 + 個人情報保護等の項目を標準化し、中堅 / 中小企業のSaaS導入ハードルを下げる役割を果たします。中小企業庁のIT導入補助金もSaaS普及を後押しし、freee + マネーフォワード + サイボウズ + Sansan + LegalOn等の事業者が補助金対象ITツールとして登録、中小企業 + スタートアップへの普及加速の主要driverとなっています。

中長期効果は3軸: (1) 契約標準化による中小企業SaaS導入の継続加速、(2) クラウド利用率の地方 + 中小企業層への拡大 (2024年80.6%から80%後半 → 90%超への到達)、(3) AI × SaaS統合期のSLA + データ取扱基準のupdated guideline。経産省「DX分析2025」のDX銘柄選定企業ROE 5%以上比率 約9割と整合した政策効果が定着局面にあります。

中期見通し

近未来1-2年 (2026-2027年)

ガバメントクラウド5 CSP採択後の自治体SaaS移行が実装フェーズへ進展、IT導入補助金 (中小企業庁) が中堅 / 中小企業SaaS普及を継続後押しします。日本パブリッククラウド市場は41,423億円 (2024年、IDC Japan予測) からの継続成長で2桁成長が継続局面、クラウド利用率も80.6%から80%後半への拡大が見込まれます。デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日) の実装フェーズが本格化、JEITA / 経済産業省契約ガイドラインのupdated版整備も並行進展します。

中期3-5年 (2028-2030年)

公正取引委員会のクラウド調査updated版 (AI × SaaS統合反映済) 公表が業界共通論点に。2022年調査時点ではAI × SaaS統合動向は反映外という時間軸スコープのため、AI機能拡充期 (2025年以降の本格化) を踏まえた再調査が必要となります。地方部でのSaaS普及拡大、自治体 + 中小企業 + 重要インフラ事業者のSaaS基盤定着、ガバメントクラウド経由のマルチクラウド連携深化、データ主権 + 国内法規制対応の観点で国内CSP (さくらインターネット) の存在感拡大が並行進展する見通しです。

長期 (2030年以降)

AIエージェント時代のSaaS / クラウド規制 + 競争政策の再構築が業界共通課題となります。富士キメラ「SaaSの死」概念 (AIエージェントがSaaS機能を代替する見方) で示される事業モデル分岐に対応した、競争政策 + データ取扱 + 個人情報保護 + AIリスク管理のupdated frameworkが必要となります。自治体 + 重要インフラ事業者の標準業務基盤としてのSaaSが定着、ガバメントクラウド経由の連携深化が継続、SaaS事業者と政府調達の関係再構築が中長期論点として継続観測されます。

よくある質問

ガバメントクラウドとは何ですか
ガバメントクラウドは、デジタル庁が運営する政府共通のクラウドサービス利用環境で、政府機関 + 地方公共団体の情報システム基盤として整備されています。2025年時点で5つのCSP (Cloud Service Provider) が採択されています: Amazon Web Services (AWS) / Microsoft Azure / Google Cloud / Oracle Cloud Infrastructure / さくらインターネット (国内CSP初採択、2024年)。デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日閣議決定) でも自治体SaaS移行 + 標準化 + データ連携が優先施策に位置付けられ、自治体ベースアプリの共通基盤としての位置付けが定着しています。
公正取引委員会2022年クラウド調査の内容と限界は
公正取引委員会のクラウドサービス分野取引実態調査 (令和4年6月28日公表) は、IaaS利用者419社 + PaaS利用者129社 + SaaS利用者1,055社のアンケート + 取引実態整理を含む包括的調査です。直近事業年度の売上額50億円以上の事業者約3万社の中から1万社を無作為抽出、アンケートを実施しました。ただしAI × SaaS統合動向 (本格化は2023-2025年) は本調査時点 (2022年6月) では反映外で、SaaS市場は「グループウェア + CRM」に限定したアンケート対象という限界があります。次回調査でのAI × SaaS統合反映が業界共通論点です。
デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日閣議決定) のSaaS関連項目は
デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日閣議決定) では「地方公共団体情報システムの統一・標準化」「国・地方デジタル共通基盤の整備・運用に関する基本方針に基づく共通化の推進」が優先施策に位置付けられています。デジタル庁 + 内閣府による266ページの統合版PDFで、データ連携・利活用推進、防災・医療・こども・教育等の準公共分野におけるデジタル化、国の情報システムの最適化、産業全体のモダン化、デジタルリテラシーの向上、アクセシビリティの確保等10の重点領域を列挙、SaaS / クラウド関連項目は自治体SaaS移行 + 共通基盤整備として整理されています。
日本のパブリッククラウド市場規模はどれくらいですか
日本のパブリッククラウドサービス市場は2024年に41,423億円 (前年比+26.1%) と急成長しています (総務省r07白書、IDC Japan 2025年2月予測引用)。世界市場は7,733億ドル (+22.4%、Gartner等引用) で、世界クラウドインフラサービス市場ではAmazon32% + Microsoft23% + Google12%の3社で大きなシェア (2024Q2、Synergy引用)。クラウド利用率は2024年80.6% (総務省) で、2021年70.4% (公取委引用ベース) から3年で約10pt拡大しました。
IT導入補助金とJEITA契約ガイドラインの役割は
中小企業庁のIT導入補助金は、中堅 / 中小企業のSaaS導入費用の一部を補助する仕組みで、freee + マネーフォワード + サイボウズ + Sansan + LegalOn等のSaaS事業者が補助金対象ITツールとして登録され、中小企業 + スタートアップへのSaaS普及加速の主要driverとなっています。JEITA / 経済産業省のSaaS契約ガイドラインは、SaaS提供事業者と利用企業の契約標準化を推進、サービスレベル合意 (SLA) + データ取扱 + 解約条件 + 個人情報保護等を標準化することで中堅 / 中小企業のSaaS導入ハードルを下げる役割を果たします。経産省「DX分析2025」のDX銘柄選定企業ROE 5%以上比率 約9割と整合した政策効果が定着局面にあります。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    採択5 CSP (AWS / Microsoft Azure / Google Cloud / Oracle Cloud Infrastructure / さくらインターネット)、自治体SaaS移行 + 標準化 + データ連携、重点計画統合版PDF 266ページ
  2. 2.
    IaaS利用者419社 + PaaS利用者129社 + SaaS利用者1,055社アンケート (2021年7-8月実施)、IaaS / PaaS主軸、SaaSは「グループウェア + CRM」限定、AI × SaaS統合は反映外
  3. 3.
    日本パブリッククラウド41,423億円 (2024、+26.1%、IDC引用) + 世界7,733億ドル (+22.4%、Gartner引用) + 世界シェアAmazon32% / Microsoft23% / Google12% (2024Q2、Synergy引用)
  4. 4.
    DX銘柄選定企業のROE 5%以上比率 約9割、デジタルガバナンス・コード3.0
データ出典
デジタル庁 ガバメントクラウド + デジタル社会重点計画 (令和7年6月13日閣議決定)公正取引委員会 クラウドサービス分野の取引実態に関する調査報告書 (令和4年6月公表)総務省 令和7年版 情報通信白書 第2部第1章第8節 (データセンター市場及びクラウドサービス市場の動向)経済産業省 デジタルトランスフォーメーション調査2025の分析 (2025年5月公表)
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