政策はなぜ性能を要件にするようになったのか?
政策が住宅の性能を要件にするのは、脱炭素と住宅の質の向上という二つの目的があるためです。住宅部門のエネルギー消費を減らすことは、国全体の脱炭素の取り組みの一部であり、省エネ性能の高い住宅を増やす政策的な要請があります。
2025年4月の省エネ基準の義務化は、最低限の性能を底上げするものです。これに加えて、住宅ローン減税や子育て世帯向けの支援が、長期優良住宅やZEH水準といった基準を上回る性能を要件とすることで、より高性能な住宅の取得を促しています。性能を満たすほど優遇を受けられる仕組みが、市場全体の高性能化を後押ししています。
取得する側にとっては、性能を高めるほど建築費は上がるものの、減税や補助、光熱費の削減で回収できる面があります。政策は、取得の負担軽減と性能の向上を同時に進める設計になっており、戸建の取得や供給のあり方に影響しています。