なぜ総合デベロッパーの自己資本比率は他業種より低いのか?
総合デベロッパーの自己資本比率が他業種より低いのは、事業の性質によるものです。オフィスビルや商業施設を保有するには多額の資金が必要で、その資金を自己資本だけでまかなうことは現実的ではありません。各社は、長期にわたって安定した賃料を生む不動産を担保に、借入や社債で資金を調達し、レバレッジを効かせて事業を拡大しています。
不動産は長期保有によって安定した賃料を生み、資産価値も維持されやすいため、借入を活用しても返済の見通しが立ちやすい資産です。このため、不動産業では他業種より高いレバレッジが許容されます。自己資本比率が30%前後でも、保有する不動産の質と安定した賃料収入があれば、財務は健全に保たれます。
その中でも、住友不動産の自己資本比率34.4%は7社で最も高く、財務の堅さが際立ちます。各社は、保有する不動産の質と、借入の水準のバランスを取りながら、財務の健全性を保っています。自己資本比率の数字は、各社がどの程度のレバレッジで事業を組み立てているかを映しています。