保有型と回転型で、収益の安定性と効率はどう違うのか?
保有型は、オフィスビルや商業施設を長期保有して賃料を得るため、景気変動に強い安定した収益を生みます。住友不動産は営業利益の約7割(2,102億円)を不動産賃貸が占め、賃料収入が景気の波に左右されにくいことが、安定した利益の土台になっています。賃貸事業は売上に対する利益率が高くなりやすいのも特徴で、保有型ほど高い収益性を示す傾向があります。
回転型は、マンションや開発物件を分譲・売却して開発利益を得るため、市況が良い局面では高い成長性を示します。資産を保有し続けずに回転させるため、投じた資本に対する効率は高くなります。一方で、利益は物件の引き渡しの時期や市況に左右されやすく、年ごとの変動が大きくなりがちです。
両者の違いは、収益の安定性と資本効率のトレードオフとして表れます。保有型は安定収益と含み益という強みを持つ一方、資産の回転が遅く資本効率は低くなりがちです。回転型は資本効率が高い反面、市況の影響を受けやすくなります。各社はこの比率をどう設計するかで、収益の性格を作り分けています。