なぜ容積率の緩和が、大型再開発を後押しするのか?
容積率の緩和は、大型再開発の採算を成り立たせる重要な要素です。通常の規制では建てられる延べ床面積に上限がありますが、都市再生の制度で容積率が緩和されると、より大きなビルを建てられます。延べ床面積が増えれば、賃貸や分譲できる面積が増え、事業として得られる収益も大きくなります。
大型再開発は、用地の取得や地権者の調整、長い工期などに多額の費用がかかります。容積率の緩和によって建てられる床が増えることで、これらの費用を回収し、事業の採算を確保できるようになります。緩和がなければ採算が合わず、再開発が進まないケースも少なくありません。
その代わりに、事業者は広場や歩行者の通路、防災機能などの公共貢献を整備します。容積率の緩和という事業者の利益と、街への貢献を引き換えにすることで、民間の力を使った都市の再生が進む仕組みです。制度と事業の採算がかみ合うことで、大型再開発が後押しされています。