なぜファストフードの値上げが続いているのか?
原材料高と人件費の上昇が、値上げの最大の理由です。ファストフードは輸入の牛肉・鶏肉・小麦などを多く使うため、円安や国際的な穀物価格の上昇がコストを押し上げます。これに、人手不足を背景とした最低賃金の継続的な引き上げが加わり、人件費も上がり続けています。
こうしたコスト上昇を吸収しきれず、各チェーンは価格改定に踏み切ってきました。総務省の消費者物価指数でも、外食のハンバーガーは2020年の100から2025年に128.6、牛丼は126.5まで上がり、とくに2022年以降の上昇が目立ちます。
かつてのファストフードは「デフレの象徴」として価格競争を続けてきましたが、足元ではコスト上昇を価格に転嫁する局面に変わっています。値上げは一時的な対応ではなく、コスト構造の変化を映した動きだといえます。