なぜファストフード大手は海外に出るのか?
国内市場が長期的に縮小するという見通しが、海外展開の最大の動機です。人口減少と少子高齢化で、国内の外食需要は中長期で先細りが避けられません。国内に出店し続けても成長の余地が限られるため、体力のある大手ほど、需要が伸びる海外に成長を求めます。
行き先としてアジアが選ばれやすいのは、日本から近く、日本食への親しみが強く、人口増と経済成長で外食需要が拡大しているためです。吉野家が中国を軸とし、モスバーガーが台湾を中心とするのもこのためです。訪日客が増え、海外で日本食の認知が広がっていることも追い風になっています。
つまり海外展開は、当面の利益というより、国内の構造的縮小を見越した中長期の成長確保という性格が強い投資だといえます。