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コンビニ業界の市場規模|販売額と店舗数の推移【2026年版】

日本のコンビニ業界の販売額は、経済産業省の商業動態統計で2025年に13.32兆円(前年比+3.4%)に達し、1998年の約6.05兆円から長期的に拡大してきました。店舗数は同年に56,659店で、近年は約5万6千店で頭打ちとなっています。日本フランチャイズチェーン協会の正会員7社ベースの全店売上高は12.06兆円で、調査の対象範囲が異なるため水準に差があります。販売額・店舗数の推移、商品別の内訳、平均客単価の上昇まで順に整理します。

コンビニ販売額(2025年)
13.32兆円
経済産業省 商業動態統計(事業所ベース)、133,212億円、前年比+3.4%
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」
店舗数(2025年)
56,659
経済産業省 商業動態統計(事業所ベース)、近年は約5万6千店で頭打ち
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」
平均客単価(2025年)
737.9
日本フランチャイズチェーン協会(全店ベース)、2005年の597.1円から上昇
出典: 日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計」
全店売上高(2025年)
12.06兆円
日本フランチャイズチェーン協会 正会員7社の全店ベース、120,583億円
出典: 日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計」

コンビニ販売額の推移(1998-2025年、兆円)

経済産業省 商業動態統計(事業所ベース)。1998年の約6.05兆円から2025年の13.32兆円へ、長期にわたり拡大
単位: 兆円
0.003.757.5011.315.06.05986.68007.36058.111011.01511.62013.325
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」(コンビニエンスストア販売額、事業所ベース)
年度1998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
コンビニ販売額兆円6.056.386.686.856.987.107.297.367.407.497.947.988.118.779.489.8710.421111.4511.7511.9812.1811.6411.7612.2012.7312.8913.32
前年比+5.5%+4.7%+2.5%+2.0%+1.7%+2.7%+1.0%+0.5%+1.2%+6.1%+0.5%+1.7%+8.1%+8.0%+4.2%+5.6%+5.5%+4.1%+2.6%+2.0%+1.7%-4.4%+1.0%+3.7%+4.4%+1.2%+3.4%
読み解き

コンビニの販売額は1998年の約6.05兆円から2025年に13.32兆円へと、長期にわたって拡大してきました。2020年の新型コロナ禍では一時的に伸びが鈍りましたが、その後は5年連続で増加しています。店舗数の拡大が一巡した近年も販売額が伸びているのは、1店舗あたりの売上の引き上げが進んでいるためです。

このグラフに関連するトピック

コンビニ店舗数の推移(1998-2025年、店)

経済産業省 商業動態統計(事業所ベース)。1998年の約32,248店から増え続け、近年は56,659店前後で頭打ち
単位:
015,00030,00045,00060,00032,2489835,4610039,6000542,3471054,5051556,5422056,65925
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」(コンビニエンスストア店舗数、事業所ベース)
年度1998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
店舗数32,24833,62735,46136,11337,08337,69138,62139,60040,18340,40540,74541,72442,34743,37347,80150,23452,72554,50555,63656,37456,57456,50256,54256,35256,23256,11255,98856,659
前年比+4.3%+5.5%+1.8%+2.7%+1.6%+2.5%+2.5%+1.5%+0.6%+0.8%+2.4%+1.5%+2.4%+10.2%+5.1%+5.0%+3.4%+2.1%+1.3%+0.4%-0.1%+0.1%-0.3%-0.2%-0.2%-0.2%+1.2%
読み解き

店舗数は1998年の約32,248店から増加を続けましたが、2010年代後半以降は約5万6千店で頭打ちとなっています。2025年は56,659店です。出店余地が乏しくなり、各社は新規出店よりも既存店の建て替えや立地の見直し、1店舗あたりの収益力の向上に軸足を移しています。

コンビニ全店売上高の推移(2005-2025年、兆円)

日本フランチャイズチェーン協会 正会員7社の全店ベース。2005年の7.22兆円から2025年の12.06兆円へ
単位: 兆円
0.003.757.5011.315.07.22058.021010.21510.72012.125
出典: 日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計」(正会員7社、全店ベース)
年度200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
全店売上高兆円7.227.277.367.867.908.028.659.039.399.7410.2110.5110.7010.9611.1610.6610.7811.1811.6611.8012.06
前年比+0.6%+1.3%+6.7%+0.6%+1.4%+7.8%+4.4%+4.0%+3.7%+4.8%+2.9%+1.8%+2.5%+1.8%-4.5%+1.1%+3.7%+4.3%+1.2%+2.2%
読み解き

日本フランチャイズチェーン協会の正会員7社ベースの全店売上高は、2005年の7.22兆円から2025年に12.06兆円へ拡大しました。この統計はセブン-イレブン・ファミリーマート・ローソンなど協会の正会員7社の全店舗(加盟店と直営店)を集計したもので、事業所を対象とする経済産業省の販売額(13.32兆円)とは調査の方法・対象が異なります。2つの数字の関係は後段で整理します。

コンビニ平均客単価の推移(2005-2025年、円)

日本フランチャイズチェーン協会 全店ベース。2005年の597.1円から2025年の737.9円へ上昇
単位:
0200400600800597.105577.11060915670.420737.925
出典: 日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計」(全店ベース)
年度200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
平均客単価597.10593.80588.80591.50578.60577.10605.20605.80606.40606.10609611.80618.20629.20639.30670.40692.10711.50720.50720.20737.90
前年比-0.6%-0.8%+0.5%-2.2%-0.3%+4.9%+0.1%+0.1%+0.0%+0.5%+0.5%+1.0%+1.8%+1.6%+4.9%+3.2%+2.8%+1.3%+0.0%+2.5%
読み解き

平均客単価は2005年の597.1円から2025年に737.9円へと、長期的に上昇しています。店舗数が飽和し来店客数が伸びにくいなかで、コンビニは弁当・惣菜などの中食やプライベートブランドといった高付加価値商品の比率を高め、1人あたりの購入額を引き上げてきました。客単価の上昇が、来店客数の減少を補い販売額を支える構図となっています。

コンビニ商品別販売額の内訳(2025年、億円)

経済産業省 商業動態統計。ファーストフード・日配食品(弁当・惣菜・調理パン等)、加工食品、非食品、サービス売上高の4区分の合算が販売額計
項目販売額(億円)構成比前年比シェア
ファーストフード・日配食品48,39636.3%+3.4%
加工食品37,41428.1%+5.0%
非食品41,47431.1%+2.1%
サービス売上高5,9284.4%+1.9%
コンビニ販売額計133,212100.0%
読み解き

コンビニ販売額13.32兆円の内訳で最も大きいのは、ファーストフード・日配食品の48,396億円(構成比36.3%)です。これは弁当・惣菜・おにぎり・調理パン・サンドイッチなど、いわゆる中食にあたる商品群で、コンビニの売上の柱となっています。

次いで非食品(41,474億円、31.1%)、加工食品(37,414億円、28.1%)が続き、公共料金収納やチケット販売などのサービス売上高が5,928億円です。中でも中食を含むファーストフード・日配食品は、客単価と利益率を支える戦略商品として各社が開発を競っています。

2つの市場規模の数字の対象範囲(2025年)

経済産業省(事業所ベース)と日本フランチャイズチェーン協会(正会員7社の全店ベース)で対象とする店舗の範囲が異なり、水準に差がある
経済産業省 商業動態統計
対象とする店舗の範囲
商業動態統計が調査する全国のコンビニ事業所
販売額・売上高
13.32兆円
店舗数
56,659店
日本フランチャイズチェーン協会
対象とする店舗の範囲
正会員7社の全店(加盟店+直営店)
販売額・売上高
12.06兆円
店舗数
56,054店
読み解き

コンビニの市場規模としてよく使われる数字には、経済産業省の販売額(13.32兆円)と、日本フランチャイズチェーン協会の全店売上高(12.06兆円)の2つがあります。経済産業省は商業動態統計として事業所を調査し、協会は正会員7社の全店(加盟店+直営店)を集計するもので、調査の方法と対象範囲が異なるため水準に差があります。2つは対象が異なるため単純に足し合わせることはできません。

主要論点

店舗数が飽和したコンビニは、なぜ販売額を伸ばせるのか?

コンビニの店舗数は約5万6千店で頭打ちとなり、新規出店による量的な拡大は一巡しました。それでも販売額は1998年の約6.05兆円から2025年に13.32兆円へと伸び続けています。成長の中心は店舗数ではなく、1店舗あたりの収益力の引き上げに移っています。

最大の要因は客単価の上昇です。平均客単価は2005年の597.1円から2025年に737.9円へ上昇しました。弁当・惣菜などの中食やプライベートブランドといった高付加価値商品の強化、公共料金収納や宅配などのサービス拡張によって、来店1回あたりの購入額を高めています。

出店による成長から既存店の質的な収益力強化へと軸足が移ったことが、店舗数が飽和しても販売額を伸ばせる背景です。来店客数が伸びにくいなかで、客単価をどこまで引き上げられるかが今後の焦点となります。

なぜコンビニ市場規模の数字が2つあるのか?

コンビニの市場規模には、経済産業省の商業動態統計による販売額(2025年13.32兆円)と、日本フランチャイズチェーン協会の全店売上高(同12.06兆円)の2つがよく使われます。両者の水準が異なるのは、調査の方法と対象範囲が違うためです。

経済産業省の販売額は、商業動態統計としてコンビニの事業所を対象に調査したものです。一方、協会の全店売上高はセブン-イレブン・ファミリーマート・ローソンなど正会員7社の全店舗(加盟店と直営店)を集計したもので、対象が会員チェーンに限られます。調査の枠組みが異なるため、両者を単純に比べたり足し合わせたりはできません。

市場規模を引用するときは、どちらの統計の数字かを確認することが大切です。本ページでは長期の動きがわかる経済産業省の販売額を中心に、協会の全店売上高を併せて示しています。

客単価の上昇はどこまで続くのか?

コンビニの平均客単価は長期的に上昇を続け、2025年には737.9円となりました。背景には、中食やプライベートブランドなど単価の高い商品への構成シフトと、原材料費・人件費の上昇を受けた価格改定があります。

客単価の上昇は販売額を支える一方で、値上げが来店客数の減少につながるおそれもあります。コンビニは来店客数が伸びにくい局面にあり、客単価を上げながら客離れをどう抑えるかが各社共通の課題です。商品の付加価値を高めて納得感のある価格を実現できるか、節約志向の強まりにどう対応するかが、客単価上昇の持続性を左右します。

商品別では中食を含むファーストフード・日配食品が販売額の中心であり、この領域の商品開発力が客単価と収益力を決める鍵となっています。

中期見通し

近未来1-2年

販売額は客単価の上昇に支えられて緩やかな増加が続くとみられます。店舗数は約5万6千店で頭打ちが続き、各社は新規出店よりも既存店の収益力強化や不採算店の見直しを進める見通しです。中食・プライベートブランドの強化と価格改定が販売額を押し上げる構図が続きます。

中期3-5年

中期では、人口減少と来店客数の伸び悩みのなかで、1店舗あたりの収益力をどう高めるかが焦点となります。中食の高付加価値化、デジタルやサービスの拡張、店舗の省人化が、客単価と利益率の改善を左右する見通しです。

長期

長期では、人口減少と高齢化が国内の需要の基調を決めます。客単価の上昇には限界があり、物流の効率化や店舗フォーマットの見直し、海外展開などで成長を確保する動きが続く見通しです。市場規模を読む際は、経済産業省(事業所ベース)と協会(正会員7社)の対象範囲の違いを踏まえることが前提となります。

よくある質問

コンビニ業界の市場規模はどのくらいですか?
経済産業省の商業動態統計によると、コンビニの販売額は2025年に13.32兆円(133,212億円、前年比+3.4%)です。日本フランチャイズチェーン協会の正会員7社ベースの全店売上高では12.06兆円となります。両者は対象とする店舗の範囲が異なるため水準に差があります。
コンビニの店舗数は全国でどのくらいですか?
経済産業省の商業動態統計(事業所ベース)では2025年に56,659店、日本フランチャイズチェーン協会の正会員7社ベースでは56,054店です。2010年代後半以降は約5万6千店で頭打ちとなり、店舗数の伸びは鈍化しています。
なぜ市場規模の数字が2つあるのですか?
経済産業省の販売額は商業動態統計として事業所を対象に調査したもの、日本フランチャイズチェーン協会の全店売上高は正会員7社の全店(加盟店+直営店)を集計したもので、調査の方法と対象範囲が異なります。このため両者の水準には差があり、2025年は経済産業省が13.32兆円、協会が12.06兆円です。対象が異なるため単純に足し合わせることはできません。
コンビニで一番売れている商品の区分は何ですか?
経済産業省の商品別の販売額(2025年)では、弁当・惣菜・調理パンなどの中食にあたるファーストフード・日配食品が48,396億円(構成比36.3%)で最も大きい区分です。次いで非食品、加工食品が続き、公共料金収納などのサービス売上高もあります。
コンビニの平均客単価はいくらですか?
日本フランチャイズチェーン協会の全店ベースで、2025年の平均客単価は737.9円です。2005年の597.1円から長期的に上昇しており、中食やプライベートブランドの強化、価格改定が客単価を押し上げています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    経済産業省「商業動態統計調査」(コンビニエンスストア販売額・店舗数)
  2. 2.
    日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計調査」
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