店舗数が飽和したコンビニは、なぜ販売額を伸ばせるのか?
コンビニの店舗数は約5万6千店で頭打ちとなり、新規出店による量的な拡大は一巡しました。それでも販売額は1998年の約6.05兆円から2025年に13.32兆円へと伸び続けています。成長の中心は店舗数ではなく、1店舗あたりの収益力の引き上げに移っています。
最大の要因は客単価の上昇です。平均客単価は2005年の597.1円から2025年に737.9円へ上昇しました。弁当・惣菜などの中食やプライベートブランドといった高付加価値商品の強化、公共料金収納や宅配などのサービス拡張によって、来店1回あたりの購入額を高めています。
出店による成長から既存店の質的な収益力強化へと軸足が移ったことが、店舗数が飽和しても販売額を伸ばせる背景です。来店客数が伸びにくいなかで、客単価をどこまで引き上げられるかが今後の焦点となります。