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コンビニの商品構成とPB|商品別販売額の推移と中食の比重【2026年版】

コンビニの販売額は、経済産業省の商業動態統計で、ファーストフード・日配食品、加工食品、非食品、サービス売上高の4つに分けて把握できます。2025年は弁当・惣菜などのファーストフード・日配食品が48,396億円と最大の区分で、金額を大きく伸ばしてきました。商品別の金額と構成比の推移、プライベートブランドの役割を順に整理します。

ファーストフード・日配(2025年)
48,396億円
弁当・惣菜・おにぎり・調理パン等。商品別で最大の区分
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」
加工食品(2025年)
37,414億円
菓子・飲料・酒類など
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」
非食品(2025年)
41,474億円
日用品・雑誌・たばこなど
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」
サービス売上高(2025年)
5,928億円
公共料金収納・チケット販売など
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」

コンビニ商品別販売額の推移(1998-2025年、億円)

4区分の積み上げ。最大のファーストフード・日配食品をはじめ、いずれの区分も金額を伸ばしてきた
単位: 億円
ファーストフード・日配食品加工食品非食品サービス売上高
037,50075,000112,500150,00060,493989966,803000102030473,596050607080981,1361011121314109,9561516171819116,4232021222324133,21225
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」(コンビニエンスストア商品別販売額、事業所ベース)
年度1998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
ファーストフード・日配食品億円21,87722,82923,52823,99024,64225,21925,73926,27726,76527,08627,55526,97727,45129,02232,29034,86938,07640,88942,90344,23145,39246,02843,08143,00544,41646,70646,82348,396
加工食品億円21,69822,43023,35223,87323,96823,94024,71224,29323,86623,85324,30723,79424,16424,51525,88826,51827,74329,34430,79531,68832,30232,49430,88330,76531,43734,24235,64537,414
非食品億円14,70416,09817,01317,30917,70118,44319,25819,85420,43420,82824,34025,67826,00330,48132,26532,52633,08633,71434,54735,07135,56936,51336,32737,76639,62939,81940,60141,474
サービス売上高億円2,2142,4762,9103,2843,4863,3623,1833,1722,9253,1283,2243,3593,5183,7294,3284,8105,3286,0096,2106,4616,5186,8076,1326,0656,5156,5535,8195,928
合計(億円60,49363,83366,80368,45669,79770,96472,89273,59673,99074,89579,42679,80881,13687,74794,77198,723104,233109,956114,455117,451119,781121,842116,423117,601121,997127,320128,888133,212
前年比+5.5%+4.7%+2.5%+2.0%+1.7%+2.7%+1.0%+0.5%+1.2%+6.0%+0.5%+1.7%+8.1%+8.0%+4.2%+5.6%+5.5%+4.1%+2.6%+2.0%+1.7%-4.4%+1.0%+3.7%+4.4%+1.2%+3.4%
読み解き

コンビニの販売額を商品別に積み上げると、最も大きいのは弁当・惣菜などのファーストフード・日配食品で、2025年は48,396億円です。非食品・加工食品がこれに続き、公共料金収納などのサービス売上高が加わります。4区分の合計が販売額計にあたります。

長期的にはいずれの区分も金額を伸ばしています。なかでも最大のファーストフード・日配食品は、弁当・惣菜などの中食を軸に金額を大きく伸ばし、コンビニの売上の柱となっています。

このグラフに関連するトピック

コンビニ商品別構成比の推移(1998-2025年、%)

100%積み上げ。4区分の合計は常に100%。加工食品の帯が狭まり非食品が広がる一方、最大のファーストフード・日配食品は3割台半ばで推移
単位: %
出典: 経済産業省「商業動態統計調査」(コンビニエンスストア商品別販売額、事業所ベース)
年度1998199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
ファーストフード・日配食品%36.2035.8035.203535.3035.5035.3035.7036.2036.2034.7033.8033.8033.1034.1035.3036.5037.2037.5037.7037.9037.803736.6036.4036.7036.3036.30
加工食品%35.9035.103534.9034.3033.7033.903332.3031.8030.6029.8029.8027.9027.3026.9026.6026.7026.90272726.7026.5026.2025.8026.9027.7028.10
非食品%24.3025.2025.5025.3025.402626.402727.6027.8030.6032.203234.703432.9031.7030.7030.2029.9029.703031.2032.1032.5031.3031.5031.10
サービス売上高%3.703.904.404.8054.704.404.3044.204.104.204.304.204.604.905.105.505.405.505.405.605.305.205.305.104.504.40
合計(%100.10100.00100.1010010099.90100100100.1010010010099.9099.9010010099.90100.10100.00100.10100.00100.10100100.1010010010099.90
読み解き

商品別の構成比を100%積み上げで見ると、最大のファーストフード・日配食品は3割台半ばで推移しています。2005年の約35.7%から2017年の約37.7%まで高まった後はやや低下し、2025年は約36.3%です。最大の区分として、安定して大きな比重を占め続けています。

構成比の変化が大きいのは残りの区分です。加工食品は約33%から約28.1%へ比重を下げ、たばこなどを含む非食品は約27%から約31.1%へ高まりました。非食品の上昇には、2008年前後にたばこの販売がコンビニへ移ったことが影響しています。

商品別販売額・構成比の変化(2005年と2025年の比較)

20年間での各区分の金額と構成比の変化。加工食品が比重を下げ非食品が上がる一方、最大のファーストフード・日配食品は3割台半ばを維持
ファーストフード・日配食品
2005年 金額
26,277億円
2005年 構成比
35.7%
2025年 金額
48,396億円
2025年 構成比
36.3%
加工食品
2005年 金額
24,293億円
2005年 構成比
33%
2025年 金額
37,414億円
2025年 構成比
28.1%
非食品
2005年 金額
19,854億円
2005年 構成比
27%
2025年 金額
41,474億円
2025年 構成比
31.1%
サービス売上高
2005年 金額
3,172億円
2005年 構成比
4.3%
2025年 金額
5,928億円
2025年 構成比
4.4%
読み解き

2005年から2025年の20年間で、いずれの区分も金額を伸ばしました。最大のファーストフード・日配食品は金額を大きく伸ばし、構成比は約35.7%から約36.3%へと3割台半ばを保っています。一方、構成比でみると加工食品が約33%から約28.1%へ比重を下げ、非食品が約27%から約31.1%へ高まりました。コンビニの売上は最大のファーストフード・日配食品を柱としつつ、区分ごとの比重が緩やかに動いてきたことがわかります。

主要論点

なぜファーストフード・日配食品(中食)が最大カテゴリになったのか?

コンビニの商品別販売額で最も大きいのは、弁当・惣菜・おにぎり・調理パンなどのファーストフード・日配食品で、2025年は48,396億円(構成比約36.3%)です。構成比は2005年の約35.7%から2017年の約37.7%まで高まった後やや低下し、最大の区分として3割台半ばで推移しています。金額では20年間で大きく伸びてきました。

背景には、共働き世帯や単身世帯の増加による中食(家庭外で調理された食品を持ち帰って食べる形態。弁当・惣菜など)需要の拡大があります。コンビニは出来たてに近い品質の弁当・惣菜を全国で安定して提供できる体制を整え、独自の商品開発でこの需要を取り込んできました。これらの商品は加工食品や日用品より粗利率(売上に対する粗利益の割合)が高い傾向があり、客単価と利益の両面で売上を支えています。

構成比でみると、この20年間は加工食品が比重を下げ、たばこなどを含む非食品が比重を上げてきました。そのなかで、コンビニの商品開発の中心は弁当・惣菜などの調理・即食系の商品群に置かれています。

プライベートブランド(PB)はコンビニの商品戦略で何を担うのか?

各チェーンはプライベートブランド(PB)を商品戦略の柱の一つに据えています。セブン-イレブンの「セブンプレミアム」、ファミリーマートの「ファミマル」、ローソンの自主企画商品などが代表例で、食品から日用品まで幅広く展開されています。

PBは、メーカー品(ナショナルブランド)に比べて中間コストを抑えやすく、粗利率を高めやすいことが特徴です。本部が商品を企画し、製造をメーカーに委託することで、品質を保ちながら独自の品揃えと価格を実現します。中食を中心とした商品開発力とPBの強化は、コンビニが他業態との違いを打ち出し、客単価と利益率を高める手段となっています。

なお、各社のPB売上高は開示が限られ、ここでは商品戦略上の位置づけを中心に整理しています。商品別販売額の統計(経済産業省)はPBとメーカー品を区別しない区分であり、PBはその中に含まれます。

サービス売上高(公共料金収納など)はどんな意味を持つのか?

コンビニの販売額には、商品の販売だけでなく、公共料金の収納代行やチケット販売、宅配便の取次などのサービス売上高が含まれます。2025年は5,928億円で、商品の販売額に比べると規模は小さいものの、コンビニの役割を考えるうえで重要な区分です。なお、サービス売上高は2019年の約6,807億円をピークにやや減少しており、キャッシュレス決済や公共料金のデジタル収納の広がりが背景にあるとみられます。

これらのサービスは、直接の売上は大きくなくても、来店の動機を広げ、ついで買いを促す効果があります。公共料金を払いに来た客が弁当や飲料を買う、といった形で、商品の販売にも間接的に寄与します。

サービスの提供は、コンビニが社会インフラとしての役割を担う基盤でもあります。一方で、サービスの多くは加盟店の現場のオペレーションに支えられており、業務の増加が加盟店の負担につながる面もあります。

中期見通し

近未来1-2年

ファーストフード・日配食品を中心とした中食・PBの強化が続く見通しです。原材料費や人件費の上昇を受けた価格改定と、高付加価値商品の拡充が、客単価と利益率を支えます。非食品に含まれるたばこ・雑誌は構造的な縮小が続いており、非食品の中身は徐々に変わっていくと見込まれます。

中期3-5年

中期では、健康志向や個食化に対応した商品開発、冷凍食品やミールキットの拡充が、商品構成を左右する見通しです。PBの拡大と、調理・即食系商品の品質向上が、他業態との差別化の軸となります。

長期

長期では、人口減少と食の多様化のなかで、コンビニが提供する商品の幅と質をどう高めるかが課題となります。中食を中心とした商品力が、コンビニの来店動機と収益力を支える基盤であり続ける見通しです。

よくある質問

コンビニで一番売れている商品の区分は何ですか?
経済産業省の商業動態統計(2025年)では、弁当・惣菜・おにぎり・調理パンなどのファーストフード・日配食品が48,396億円(構成比約36.3%)で最大の区分です。次いで非食品41,474億円、加工食品37,414億円、サービス売上高5,928億円が続きます。
コンビニの商品構成はどう変化してきましたか?
最大のファーストフード・日配食品は金額を大きく伸ばし、構成比は約35.7%(2005年)から約36.3%(2025年)へと3割台半ばで推移しています(2017年の約37.7%がピーク)。構成比の変化が大きいのは残りの区分で、加工食品が約33%から約28.1%へ比重を下げ、たばこなどを含む非食品が約27%から約31.1%へ高まりました。
コンビニのプライベートブランド(PB)にはどんなものがありますか?
セブン-イレブンの「セブンプレミアム」、ファミリーマートの「ファミマル」、ローソンの自主企画商品などが代表例で、食品から日用品まで幅広く展開されています。PBはメーカー品より粗利率を高めやすく、コンビニの客単価と利益率の改善を支える商品戦略の柱です。各社のPB売上高は開示が限られています。
コンビニの「サービス売上高」とは何ですか?
公共料金の収納代行、チケット販売、宅配便の取次などのサービスによる売上です。2025年は5,928億円で、商品の販売額より規模は小さいものの、来店の動機を広げてついで買いを促す効果があり、コンビニが社会インフラとしての役割を担う基盤にもなっています。
中食とコンビニの商品はどう関係しますか?
中食(持ち帰って食べる調理済み食品)は、コンビニの商品別ではファーストフード・日配食品に含まれます。コンビニはこの中食で大きな存在感を持ち、中食市場全体での位置づけは中食と最大販路のページで扱っています。本ページはコンビニ店内の商品別の構成を整理しています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    経済産業省「商業動態統計調査」(コンビニエンスストア商品別販売額)
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