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コンビニと中食|惣菜市場の販路別シェアとコンビニの推移【2026年版】

弁当・惣菜などの中食(なかしょく。持ち帰って食べる調理済み食品)の市場で、コンビニはどんな位置にあるのかを、販路別のシェアの推移で整理します。2025年の中食(惣菜)市場は117,075億円で、コンビニは36,044億円(構成比30.8%)と最大の販路です。ただし構成比は緩やかに下がっており、食料品スーパーや惣菜専門店が伸びています。

中食(惣菜)市場規模(2025年)
117,075億円
日本惣菜協会の集計。前年比+3.7%
出典: 日本惣菜協会「惣菜白書」
コンビニの中食販売額(2025年)
36,044億円
中食市場のうちコンビニ業態の販売額
出典: 日本惣菜協会「惣菜白書」
コンビニの構成比(2025年)
30.8%
協会公表値(派生計算でない)。5業態で最大の販路
出典: 日本惣菜協会「惣菜白書」
中食販路でのコンビニ
1
5業態中で最大の販路(構成比30.8%、2025年)
出典: 日本惣菜協会「惣菜白書」

中食(惣菜)市場の販路別構成比の推移(2019-2025年、%)

100%積み上げ。5業態の合計は常に100%。コンビニが最大だが帯は緩やかに細り、食料品スーパーの帯が広がる
単位: %
出典: 日本惣菜協会「惣菜白書」(中食市場 業態別市場規模、暦年)
年度2019202020212022202320242025
コンビニエンスストア%32.6032.1031.7031.3031.5031.2030.80
食料品スーパー%26.6028.1029.1029.4029.703030.30
惣菜専門店%28.1027.8027.2027.1026.8027.2027.40
総合スーパー%9.30998.908.908.608.60
百貨店%3.4033.103.203.1032.90
合計(%100.00100100.1099.90100100100
読み解き

中食(惣菜)市場の販路別構成比を100%積み上げで見ると、コンビニエンスストアが最大の帯です。2019年の32.6%から2025年は30.8%へと、最大の販路を保ちながらも帯は緩やかに細っています。

一方で、食料品スーパーの帯は26.6%から30.3%へと広がり、コンビニに迫っています。惣菜専門店は27%台で安定し、総合スーパー・百貨店は1割前後で推移しています。販路ごとに強みが異なり、中食市場を少数の業態が占めているわけではありません。

中食(惣菜)市場規模の推移と販路別内訳(2019-2025年、兆円)

5業態の積み上げ。市場全体は10.3兆円から11.7兆円へ拡大(2020年はコロナ禍で一時減)
単位: 兆円
コンビニエンスストア食料品スーパー惣菜専門店総合スーパー百貨店
0.003.757.5011.315.010.3199.812010.12110.52211.02311.32411.725
出典: 日本惣菜協会「惣菜白書」(中食市場 業態別市場規模、暦年)
年度2019202020212022202320242025
コンビニエンスストア兆円3.363.153.203.283.463.523.60
食料品スーパー兆円2.742.762.953.083.263.393.55
惣菜専門店兆円2.902.732.752.832.943.073.20
総合スーパー兆円0.960.880.910.930.980.971.01
百貨店兆円0.360.290.310.340.340.340.34
合計(兆円10.329.8110.1210.4610.9811.2911.70
前年比-4.9%+3.2%+3.4%+5.0%+2.8%+3.6%
読み解き

中食(惣菜)市場の規模を販路別に積み上げると、市場全体は2019年の約10.3兆円から2025年は約11.7兆円へと拡大しています。2020年はコロナ禍で外出が減り、市場が一時的に縮小しましたが、その後は回復・拡大が続いています。

コンビニの中食販売額も2019年の約3.4兆円から2025年は約3.6兆円へと伸びています。金額はどの販路も伸びていますが、食料品スーパーや惣菜専門店の伸びがコンビニを上回り、構成比の変化につながっています。

このグラフに関連するトピック

中食市場の販路別シェアと販売額(2019年と2025年の比較)

6年間での各販路の構成比の変化と2025年の販売額。コンビニは最大だがシェアは低下
コンビニエンスストア
2019年 構成比
32.6%
2025年 構成比
30.8%
2025年 販売額
36,044億円
食料品スーパー
2019年 構成比
26.6%
2025年 構成比
30.3%
2025年 販売額
35,522億円
惣菜専門店
2019年 構成比
28.1%
2025年 構成比
27.4%
2025年 販売額
32,020億円
総合スーパー
2019年 構成比
9.3%
2025年 構成比
8.6%
2025年 販売額
10,113億円
百貨店
2019年 構成比
3.4%
2025年 構成比
2.9%
2025年 販売額
3,375億円
読み解き

2019年から2025年にかけて、コンビニの構成比は32.6%から30.8%へと下がりました。最大の販路である点は変わりませんが、食料品スーパーが26.6%から30.3%へとシェアを高め、コンビニに迫っています。惣菜専門店は27%台で安定しています。市場全体が拡大するなかで、コンビニの伸びが相対的に緩やかなことが、構成比の変化に表れています。

主要論点

なぜコンビニは中食(惣菜)の最大の販路なのか?

中食(惣菜)市場で最も大きい販路はコンビニエンスストアで、2025年は36,044億円(構成比30.8%)を占めます。

背景には、全国に約5万6千店という店舗網と、出社や帰宅の途中などに弁当・おにぎり・調理パンを手軽に買える利便性があります。コンビニは出来たてに近い品質の弁当・惣菜を全国で安定して供給する体制を整え、独自の商品開発で中食の需要を取り込んできました。共働き世帯や単身世帯の増加による中食需要の拡大も、コンビニの販売額を押し上げてきました。

惣菜の多くは、小売各社が自社で作るのではなく、製造を専門に請け負う製造受託メーカー(弁当・惣菜などを専門に作る食品メーカー)が供給しています。製造の仕組みやサプライチェーンの詳細は、惣菜(中食)の業界ページで扱います。

なぜコンビニの中食シェアは緩やかに下がっているのか?

コンビニは中食の最大の販路ですが、構成比は2019年の32.6%から2025年は30.8%へと緩やかに下がっています。これはコンビニの販売額が減っているのではなく、市場全体が拡大するなかで、他の販路の伸びがコンビニを上回っているためです。

特に食料品スーパーは、生鮮食品の買い物とあわせて惣菜を選べることや、家族向けの量・価格帯への対応で支持を広げ、構成比を26.6%から30.3%へと高めました。惣菜専門店も、できたての品質や専門性を打ち出して着実に成長しています。

販路ごとに強みが異なるため、中食市場を少数の業態が占めているわけではありません。利便性のコンビニ、量と価格の食料品スーパー、品質と専門性の惣菜専門店が、それぞれの強みで需要を分け合っています。

中食市場の成長はコンビニの商品戦略にどう関係するのか?

中食市場の拡大は、コンビニの商品戦略の柱と直結しています。コンビニ店内の商品別販売額(経済産業省の分類で、ここまでの販路別シェアとは集計が別です)でみると、弁当・惣菜などのファーストフード・日配食品が最大の区分で、2025年は4兆8,396億円に達します(店内の商品別構成は商品構成・PBのページで扱います)。

中食は加工食品や日用品より粗利率(売上に対する粗利益の割合)が高い傾向があり、客単価と利益の両面でコンビニの売上を支えています。中食市場が拡大を続けるなかで、コンビニは商品開発力とプライベートブランドの強化で、他の販路との違いを打ち出そうとしています。

一方で、食料品スーパーや惣菜専門店との競争は強まっており、品質・価格・利便性をどう高めるかが、中食販路としてのコンビニの課題となっています。

中期見通し

近未来1-2年

中食(惣菜)市場は、共働き・単身世帯の増加を背景に緩やかな拡大が続く見通しです。コンビニは最大の販路を維持するとみられますが、食料品スーパーや惣菜専門店の伸びを受けて、構成比は緩やかな低下傾向が続く可能性があります。原材料費や人件費の上昇を受けた価格改定も市場規模に影響します。

中期3-5年

中期では、高齢化や個食化を背景に中食需要の裾野が広がる見通しです。コンビニは弁当・惣菜の品質向上や冷凍食品の拡充で需要を取り込み、食料品スーパー・惣菜専門店との差別化を進めるとみられます。販路間の構成は少しずつ変化していく見通しです。

長期

長期では、人口減少のなかでも中食の生活への浸透が進むとみられます。コンビニが中食の最大の販路としての位置をどう保つかは、店舗網と商品力、そして食料品スーパーなど他販路との競争のなかで決まっていきます。

よくある質問

中食(惣菜)市場でコンビニのシェアはどのくらいですか?
日本惣菜協会の集計(2025年)では、コンビニエンスストアが構成比30.8%(36,044億円)で最大の販路です。次いで食料品スーパー30.3%、惣菜専門店27.4%、総合スーパー8.6%、百貨店2.9%と続きます。
コンビニの中食シェアは増えていますか?
コンビニは最大の販路を保っていますが、構成比は2019年の32.6%から2025年は30.8%へと緩やかに下がっています。販売額自体は伸びていますが、食料品スーパー(26.6%から30.3%へ)や惣菜専門店の伸びが上回っているためです。
中食(惣菜)市場全体の規模はどのくらいですか?
日本惣菜協会の集計では、2025年の中食(惣菜)市場は117,075億円(前年比+3.7%)です。2020年はコロナ禍で一時的に縮小しましたが、その後は回復・拡大が続いています。
中食とコンビニ店内の商品はどう違うのですか?
中食(惣菜)市場の販路別シェアは、惣菜協会が集計する「市場のなかでのコンビニ業態の位置」です。一方、コンビニ店内の商品別販売額(経済産業省)では、弁当・惣菜などはファーストフード・日配食品に区分されます。集計の対象が異なるため、店内の商品構成は商品構成・PBのページで扱っています。
コンビニの惣菜は誰が作っているのですか?
コンビニで売られる惣菜の多くは、コンビニ各社が自社で作るのではなく、製造を専門に請け負う製造受託メーカーが供給しています。コンビニは商品の企画・販売に集中し、製造を専門メーカーに委ねることで、品質と効率を両立させています。製造の仕組みの詳細は惣菜(中食)の業界ページで扱います。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    日本惣菜協会「惣菜白書」「2025年 惣菜市場規模」(中食市場 業態別市場規模)
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