なぜ衣料品・住関品は総合スーパーから縮小したのか?
総合スーパーの衣料品は、2025年度の売上構成でわずか4.5%まで縮小しました。かつては食料品と並ぶ主力で、総合スーパーが「衣食住をワンストップで揃える」と言われた所以でしたが、その地位は大きく後退しています。
背景は、専門店チェーンとECの台頭です。衣料品では、ユニクロやしまむらといった低価格・高品質の専門店チェーンが全国に広がり、ZOZOをはじめとするECも普及しました。価格と品揃えの両面で専門店・ECに優位を奪われ、総合スーパーの画一的な衣料売場は競争力を失いました。住関品でも、ニトリや家電量販店、ホームセンター、ECに顧客が流れ、長期的に構成比を落としてきました(2025年度の前年比は+0.5%とほぼ横ばい)。
一方で食料品は、生鮮や日配品(牛乳・惣菜など日持ちしない食品)といった「毎日の買い物」として実店舗での需要が残り、ECにも置き換わりにくい領域です。この結果、総合スーパーの売場は食料品の比重が高まり、衣料・住関のフロアは縮小やテナント化が進みました。