なぜ総合スーパーの再編が相次いでいるのか?
総合スーパーの再編が相次ぐ最大の理由は、業態としての低収益と成長の鈍化です。かつて利益を支えた衣料品が専門店・ECに侵食されて縮小し、売上の柱が低粗利の食料品に偏ったことで、総合スーパーは構造的に儲かりにくい業態になりました。日本チェーンストア協会の販売統計でも、チェーンストアの販売額は10年以上横ばいで、成長も描きにくい状況です。
この状況で、企業は2つの選択を迫られています。1つは、総合スーパーの形を縮小し、食品スーパーやディスカウントといった強みのある業態へ転換する道です。イトーヨーカ堂の食品スーパー化、ユニーのディスカウント転換がこれにあたります。もう1つは、ショッピングセンターや多角化で総合スーパーの低収益を補う道で、イオンがこれを進めています。
どちらも単独の総合スーパーのままでは難しく、投資ファンドや流通グループの資本・ノウハウを取り込む形で再編が進んでいます。総合スーパーの再編は、業態の成熟と収益構造の変化が引き起こした必然的な動きといえます。