IT系BPOと非IT系BPO、成長の構造はどう違うのか?
BPO市場はシステム運用管理を担うIT系BPO(2024年度3兆1,220億円)と、コールセンターや人事・経理などを担う非IT系BPO(同1兆9,566.5億円)の二つに大きく分かれ、IT系が市場の約6割を占めます。成長率では、IT系が前年度比+5.9%と、非IT系の+1%を上回っています。
IT系が伸びている背景には、企業のクラウド移行やシステム運用の見直しに紐づく周辺業務の需要があります。リモートワークの普及でネットワーク環境の整備が進み、システム運用を外部に委託する動きが続いています。一方、非IT系の中核であるコールセンターは、コロナ禍の大型案件が一巡して伸びが鈍化したものの、人事・経理・総務などの間接部門の業務代行は底堅く推移しています。
両者の境界は、デジタルBPOの広がりによって溶けつつあります。人手による業務とAI・自動化を組み合わせるサービスが一般化し、コールセンターのような非IT系業務にもシステム投資が深く入り込んでいます。予測期間でもIT系主導の成長が続く一方で、デジタル化は市場全体を貫く流れとなっています。