循環経済への転換は、静脈産業をどう変えるのか?
循環経済への転換は、静脈産業を「廃棄物を適正に処分する」産業から、「資源とエネルギーを生み出す」産業へと変えていきます。2024年8月に閣議決定された第五次循環型社会形成推進基本計画は、循環経済を国家戦略に位置づけ、線形経済からの脱却を打ち出しました。
この転換は、静脈産業の収益構造に影響します。これまで処理の対価(処理費)が中心だった収益に、再生材の販売や再資源化の付加価値が加わります。再生材の質と量を確保できる事業者は、製造業からの需要を取り込み、循環経済のなかで重要な位置を占めることになります。再資源化事業等高度化法は、こうした高度な再資源化を国が後押しする仕組みです。
物量(排出量)が横ばいで推移するなか、静脈産業の成長は、処理の高付加価値化と再資源化の高度化によって図られます。循環経済への転換は、業界にとって構造変化であると同時に、新たな成長機会でもあります。