なぜ最終処分場の逼迫が続くのか?
産業廃棄物の最終処分場の残余年数は2021年度時点で約19.7年で、長期的に逼迫した状態が続いています。背景には、新たな最終処分場の確保が難しいという事情があります。大都市圏を中心に、土地利用の高度化や周辺住民の理解を得る難しさから、新設のハードルが高くなっています。
最終処分場は「最後の受け皿」であり、いったん埋め立てると元に戻せません。残余容量(約1.71億m³)には限りがあり、新設が進まないなかで埋立が続けば、いずれ容量が尽きます。残余年数が約19.7年というのは、現在のペースで埋立を続けた場合の目安であり、地域によってはさらに逼迫しているところもあります。
この逼迫を緩和する道は、新設に頼るのではなく、最終処分量そのものを減らすことです。再生利用と中間処理による減量化で最終処分率を2.4%まで抑えている現状を、さらに進めることが現実的な対応になります。