なぜ汚泥が産業廃棄物の最大の種類なのか?
汚泥は、2023年度の産業廃棄物の42.1%(15,454万トン)を占める最大の種類です。汚泥とは、工場の排水処理や下水処理、建設工事などから生じる泥状の廃棄物で、水分を多く含むのが特徴です。製造業の生産工程や下水道の普及に伴って広く発生するため、量が大きくなります。
汚泥の多さは、産業廃棄物全体の処理を考えるうえで重要な意味を持ちます。汚泥は水分が多く、そのままでは再生利用が難しいため、脱水・乾燥・焼却などの中間処理を経て減量化されます。排出量が最大であるにもかかわらず再生利用が進みにくいことが、最終処分量を押し上げる構造的な要因になっています。
このため、汚泥の減量化と再資源化(建設資材化・燃料化など)の高度化が、産業廃棄物全体の最終処分量を減らすうえで大きな鍵になります。