なぜ産業廃棄物の不法投棄は大幅に減ったのか?
産業廃棄物の不法投棄は、1990年代後半〜2000年代初頭の年1,000件超から、近年は年100件前後へと大幅に減少しました。背景には、廃棄物処理法の度重なる改正による制度の整備があります。
第1に、排出事業者責任の強化です。廃棄物を出した者が、処理を委託しても最後まで責任を負う仕組みが徹底され、安易な委託や無許可業者への委託への歯止めになりました。第2に、マニフェスト制度の整備と電子化です。処理の流れが管理・追跡できるようになり、不適正処理を早期に発見できるようになりました。第3に、許可制の厳格化と罰則の強化で、不法投棄が割に合わない仕組みが整いました。
これらが組み合わさり、新たな不法投棄は大きく減っています。ただし、過去に投棄された残存事案の解消は別の課題として残っています。