なぜ電子出版は電子コミック中心に伸びているのか?
2024年の電子出版5,660億円のうち、約90.5%にあたる5,122億円が電子コミックです。電子書籍(文字もの)や電子雑誌に比べ、コミックの電子化が突出して進んでいます。
背景には、コミックがスマートフォンとの相性の良さがあります。1話ずつ手軽に読める、縦スクロールで読みやすい、無料話から課金につなげやすいといった特性が、スマホでの消費に合っています。プラットフォームの拡充や、縦スクロール作品の増加も後押ししました。
一方、文字ものの電子書籍は、紙の読書習慣が根強く、電子化のペースは緩やかです。電子化の進み方はジャンルによって大きく異なり、出版市場全体ではコミックが電子シフトをけん引する構図になっています。