なぜ印刷の出荷額は長期的に縮小しているのか?
印刷産業の製造品出荷額等は、1991年のピークから2023年の5兆934億円まで、長期的に縮小してきました。2004年の7兆2,127億円と比べても約29%減少しています。
縮小の中心にあるのは、紙媒体の需要の構造的な減少です。インターネットやスマートフォンの普及で、書籍・雑誌の出版印刷や、チラシ・カタログなどの商業印刷の需要が減り続けています。企業のペーパーレス化や、広告のオンラインシフトも、印刷需要を押し下げる要因です。
一方で、食品や日用品の包装に使われるパッケージ印刷は底堅く推移しており、分野によって明暗が分かれています。印刷業界全体としては、紙媒体の縮小をパッケージや事業の多角化でどう補うかが、長期的な課題となっています。