工程の分業構造 — 元請を中心とした重層的な外注
印刷物は、製版(版下・刷版の作成)から印刷、そして製本・加工(断裁・折り・綴じ・表面加工)へと進む工程を経て仕上がります。受注した元請の印刷会社がすべての工程を自社で抱えるとは限らず、製版や製本などの工程を専門の事業者へ外注する、重層的な分業構造が歴史的に形づくられてきました。
統計でも、製版業が701事業所、製本業・印刷物加工業が1,420事業所と、印刷業(11,162事業所)とは別に多数の専門事業者が存在します。デジタル化で製版がデータ処理へ移り、工程の一部が印刷会社に取り込まれる動きもありますが、中小印刷業を中心に、工程ごとの外注ネットワークが今も業界の基盤になっています。