なぜパッケージ印刷は底堅いのか?
出版・商業印刷が縮小するなかで、パッケージ印刷は数少ない底堅い領域です。矢野経済研究所のパッケージ印刷市場は2024年度に1兆5,204億円で、前年度を+2.2%上回りました。
底堅さの背景には、生活必需品の包装需要があります。食品や日用品、医薬品、化粧品の包装は、景気が変動しても大きくは減りません。チラシやカタログのようにデジタルへ置き換えられる印刷物と異なり、包装は中身を保護し商品の一部として機能するため、モノが動く限り需要が残ります。
ECの拡大も追い風です。通信販売で商品が送られる際の包装や、店頭で手に取られる商品の外装など、流通の現場で包装は欠かせません。包装は中身を入れ替えても繰り返し必要とされ、出版や商業印刷のように一度きりで役目を終える印刷物とは需要の性質が異なります。