鹿島建設(1812)— 業界首位の歴史的総合建設会社
鹿島建設は1840年(天保11年)創業、1930年(昭和5年)設立の総合建設会社で、東京都港区元赤坂に本社を置きます。事業セグメントは国内土木・国内建築・海外・不動産開発の4本柱で、連結子会社181社・持分法141社の計323社からなるグローバル企業。代表的なプロジェクトに東京駅丸の内駅舎保存・復原(清水建設・鉄建建設との3社JV)、明石海峡大橋(神戸側主塔基礎工事)、黒部ダム(骨材製造工事)など、土木・建築の両面で日本を代表する歴史的案件を多く手がけています。海外関係会社では米国Core5(流通倉庫開発)、シンガポール、欧州での建設事業を展開し、4社中で海外比率が最も高い構造です。
FY2025連結売上は2兆9,118億円(前期比 +9.3%)、営業利益1,519億円、純利益1,258億円(+9.4%)、ROE 10.2% で4社中首位。FY2025売上の構成は建設事業2.51兆円・開発事業等0.40兆円。業界首位の背景には、海外関係会社の収益寄与(米国Core5 + 欧州 + 東南アジア)と国内大型案件獲得力(生産施設・再開発・データセンター・宿泊施設)の両輪があります。FY2026 Q3累計(2025/4-12)は売上 +5.9% / 営業利益 +81.6% / 純利益 +64.0% と大幅増益で、通期予想を18.1% 上方修正しました。
単体土木ではFY2025受注高5,200億円目標(洋上風力風車基礎工事・トンネル・河川等)、単体建築では生産施設・再開発・データセンターの重点分野で大型受注を獲得。海外戦略の中核は米国子会社Core5を通じた流通倉庫開発で、2025年の米国不動産市場は政策金利引下げで取引量 +3% に転じ、2026年の売却活性化が見込まれます。FY2026 Q3説明会では「海外開発事業全体で当期純利益300億円超の早期達成」を表明しており、4社中で最も海外関係会社の収益寄与が大きい構造(鹿島KAJIMA FACT BOOK 2025.3 + 統合報告書参照)が業績変動性と成長余地の両面を担う構造です。