二次流通の拡大は業界にとって脅威か、機会か?
古着などの二次流通の拡大は、アパレル企業にとって脅威と機会の両面を持ちます。脅威の面では、中古品が新品の需要を一部代替し、とくに低価格帯では新品の販売に影響しうることがあります。リユース市場は衣料・服飾品で約5,913億円(2023年)と無視できない規模に育っています。
一方、機会としては、二次流通を自社の事業に取り込む道があります。自社ブランドの中古品を買い取って再販する、リユースを前提とした商品を設計する、回収の仕組みを整えるといった取り組みは、新たな顧客接点や収益源になりえます。サステナビリティへの関心の高まりは、長く使える商品やリユースのしやすさを、ブランドの価値として打ち出す機会にもなります。
どちらに振れるかは、各社が二次流通をコスト・脅威とみるか、循環型のビジネスへの入り口とみるかという姿勢によって分かれます。新品の販売と二次流通をどう両立させるかが、今後の論点です。