化粧品の輸出はなぜ中国依存が論点になるのか?
化粧品の輸出は、中国向けが約45.9%(2024年で2,417億円)を占め、香港を加えた中華圏に集中しています。このため、中国の市場環境の変化が日本企業の輸出を大きく左右します。輸出額が2021年の7,972億円をピークに5,264億円まで縮んだ背景にも、中国向けの調整があります。
中国依存が論点となるのは、現地の需要と規制の双方にリスクがあるためです。中国では現地ブランドの台頭が進み、化粧品の輸入にはNMPA(国家薬品監督管理局)への登録などの規制対応が求められます。需要や規制の動向次第で、輸出が大きく振れやすい構造です。
こうしたなか、日本企業は中国一極への依存を見直し、東南アジアや他地域への分散を進めています。中国市場の回復力と規制の動向を見極めながら、輸出先を広げられるかが各社の課題となっています。