専業大手 — 資生堂・コーセー・ポーラオルビス・マンダム・ノエビア
資生堂は、スキンケアやメイクで世界展開する国内最大手です。連結売上は9,700億円で、SHISEIDO・クレ・ド・ポー ボーテ・NARSなどのプレステージブランドを軸に、連結の大半を海外が占めます。会計基準はIFRSを採用しています。一方で、2025年12月期は純損失▲520億円を計上しました(資生堂の決算開示・報道によると、同社として過去最大の赤字)。米国で買収したスキンケアブランド「Drunk Elephant」の不振を受けた米州事業ののれん減損(約468億円)が主因で、人員削減を含む構造改革を進めています。グローバル展開の大きさが強みである一方、海外事業の収益性が業績を大きく左右する構図です。
コーセーホールディングスは、コスメデコルテ・雪肌精・ADDICTIONなどを擁する専業大手で、連結売上は3,302億円です。プレステージからマスまで幅広いブランドを持ち、中国やアジア、米国での展開を進めています。ポーラ・オルビスホールディングス(連結1,703億円)は、高価格帯のPOLAとオンライン中心のORBISを二枚看板に、訪問販売とECを軸とするマルチブランド経営が特徴です。
マンダム(連結762億円)は、ギャツビーやルシードなどの男性グルーミングに強みを持ち、海外はインドネシアを中心に展開しています。ノエビアホールディングス(連結647億円)は、ノエビアやSANAを軸とする訪問販売系のマルチブランド企業で、ROEは15.0%と専業のなかで高い収益性を保っています。専業大手は、連結がほぼ化粧品事業にあたるぶん、ブランド力とチャネル、海外展開の巧拙がそのまま業績に表れます。