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ヘアケアの市場規模|染毛料・シャンプーなど品目別の内訳と出荷額の推移【2026年版】

日本のヘアケア市場は、メーカー出荷金額ベースで2024年度に5,030億円となり、化粧品市場全体の約19.5%を占めます。国内で生産された頭髪用化粧品の出荷額は2024年に3,692億円で、品目別では染毛料(ヘアカラー)が最も大きく、シャンプー・ヘアトリートメントが続きます。本ページでは、ヘアケアの市場規模、品目別の内訳、出荷額の長期推移、集計範囲による違いを順に整理します。

ヘアケア市場規模(2024年度)
5,030億円
メーカー出荷金額ベース、化粧品全体の19.5%、スキンケア・メイクアップに次ぐ規模
出典: 矢野経済研究所 化粧品市場調査(2025年)
化粧品に占める割合(2024年度)
19.5%
メーカー出荷ベース、スキンケア46.3%・メイクアップ19.7%に次ぐ
出典: 矢野経済研究所 化粧品市場調査(2025年)
頭髪用化粧品の出荷額(2024年)
3,692億円
経済産業省、国内で生産された分のみ・輸入を含まない、暦年ベース
出典: 経済産業省 生産動態統計 化学工業統計
最大品目 染毛料(2024年)
1,032億円
頭髪用化粧品の約28.0%、ヘアカラー(白髪染め・おしゃれ染め)、経産国内出荷ベース
出典: 経済産業省 生産動態統計 化学工業統計

ヘアケア(頭髪用化粧品)の国内出荷額の推移(2017-2024年、億円)

経済産業省の生産動態統計(国内で生産された頭髪用化粧品の工場出荷、輸入を含まない)。2019年3,934億円から2024年は3,692億円でほぼ横ばい
単位: 億円
01,0002,0003,0004,0003,833173,839183,934193,726203,842213,716223,641233,69224
出典: 経済産業省 生産動態統計 化学工業統計(頭髪用化粧品、国内出荷額、2017-2024年)
20172018201920202021202220232024
国内出荷額億円3,8333,8393,9343,7263,8423,7163,6413,692
前年比+0.2%+2.5%-5.3%+3.1%-3.3%-2.0%+1.4%
読み解き

この系列は、経済産業省の生産動態統計による国内で生産された頭髪用化粧品の出荷額です。国内の工場から出荷された金額で、輸入品は含みません。前掲のメーカー出荷ベース(矢野経済、輸入を含む)とは集計の対象範囲が異なります。出荷額は2019年の3,934億円をピークに、2023年の3,641億円まで緩やかに減ったあと、2024年は3,692億円まで持ち直し、コロナ前の約93.8%の水準です。

頭髪用化粧品は、化粧水やファンデーションのような大きな伸びはみられず、出荷額はおおむね横ばいで推移しています。国内では人口減少を背景に数量の拡大が見込みにくく、染毛料の高機能化やスカルプ(頭皮)ケア・サロン専売品などの高付加価値化が金額を下支えする構図です。

このグラフに関連するトピック

ヘアケア(頭髪用化粧品)の品目別の内訳(2024年、億円)

経済産業省の国内出荷額ベース。染毛料はヘアカラー(白髪染め・おしゃれ染め)を指す
項目出荷額(億円)構成比シェア
染毛料1,03228.0%
シャンプー83722.7%
ヘアトリートメント62817.0%
ヘアリンス2526.8%
ヘアスプレー2145.8%
ヘアトニック1754.7%
セットローション1754.7%
その他1474.0%
ポマード・ヘアクリーム類1423.8%
整髪料(液状・泡状)902.4%
頭髪用化粧品計(国内出荷ベース)3,692100.0%
読み解き

国内で生産された頭髪用化粧品3,692億円のうち、最も大きいのは染毛料(ヘアカラー)で1,032億円(約28.0%)です。白髪染め(グレイヘア)とおしゃれ染めの両方を含み、自宅で染めるセルフカラーの定着も需要を支えています。次いでシャンプー(837億円、約22.7%)ヘアトリートメント(628億円、約17.0%)が続き、洗髪と髪の補修に使う製品が大きな比重を占めます。

ヘアリンスやヘアスプレー、整髪料、セットローション、ヘアトニックなどの整髪・スタイリングや頭皮ケア向けの製品が、これに続きます。なお、ボディソープや洗剤などは化粧品ではなくトイレタリーに分類され、この出荷額には含まれません。各品目はドラッグストアを中心に、専門店やECでも幅広く販売されています。

集計範囲によるヘアケア市場規模の違い(2024年)

同じ「ヘアケア市場」でも、何を集計するかで金額が変わる。メーカー出荷ベースと国内生産ベースの2系統
メーカー出荷ベース
市場規模
5,030億円
集計の範囲(含むもの)
ブランドメーカーの出荷額。輸入ブランドや薬用化粧品(医薬部外品)も含む。2024年度
出典
矢野経済研究所
国内出荷(生産)ベース
市場規模
3,692億円
集計の範囲(含むもの)
国内で生産された頭髪用化粧品の工場出荷額。輸入品は含まない。2024年(暦年)
出典
経済産業省 生産動態統計
読み解き

ヘアケアの市場規模として使われる数字は、何を集計するかで金額が変わります。メーカー出荷ベース(矢野経済)は5,030億円で、ブランドメーカーの出荷額に輸入ブランドや薬用化粧品(医薬部外品)を含む広めの範囲です。一方、経済産業省の国内出荷額は3,692億円で、国内で生産された分のみ・輸入を含まないため小さくなります。

この2つは集計の対象範囲が異なるうえ、矢野経済は年度、経済産業省は暦年が基準のため、単純に比較したり合算したりはできません。本ページでは、市場規模はメーカー出荷ベース(矢野経済)を中心の指標とし、品目別の内訳は品目ごとの金額が分かる経済産業省の国内出荷額で整理しています。

主要論点

ヘアケアの市場規模はなぜ出典によって金額が違うのか?

ヘアケアの市場規模には、メーカー出荷ベースの5,030億円(矢野経済)と、国内出荷ベースの3,692億円(経済産業省)があり、対象とする範囲が異なります。

メーカー出荷ベースは、ブランドメーカーが出荷した金額で、輸入ブランドや薬用化粧品(医薬部外品)も含みます。育毛・養毛をうたう薬用ヘアケアや海外ブランドのシャンプーなども市場に含まれるため、金額が大きくなります。これに対し経済産業省の国内出荷額は、国内の工場から出荷された頭髪用化粧品のみで、輸入品を含みません。

このため、輸入や薬用化粧品を含むメーカー出荷ベースのほうが、国内生産だけの出荷額より大きくなります。ヘアケアの市場規模を引用するときは、出荷ベースか国内生産ベースか、輸入や薬用を含むかどうかを確認する必要があります。

ヘアケアで最も大きい品目はなぜ染毛料なのか?

国内で生産された頭髪用化粧品のうち、最も大きい品目は染毛料(ヘアカラー)で1,032億円(約28.0%)です。シャンプー(837億円)やヘアトリートメント(628億円)を上回り、頭髪用の中で最大の品目になっています。

染毛料が大きいのは、白髪染め(グレイヘア)の需要が高齢化を背景に底堅いことに加え、若い世代のおしゃれ染めや、美容室で染めずに自宅で染めるセルフカラーが定着しているためです。白髪を染めずに活かすグレイヘアの広がりという逆風もありますが、低刺激や短時間で染まる製品、トリートメント効果をうたう製品など、付加価値を高めた商品が市場を支えています。

一方、シャンプーやトリートメントは、ノンシリコンやスカルプ(頭皮)ケア、サロン専売品など高機能・高単価の製品が増え、数量が伸びにくいなかで金額を維持しています。

ヘアケア市場は伸びているのか?

国内で生産された頭髪用化粧品の出荷額は、2019年の3,934億円から2024年の3,692億円まで、大きな伸びも落ち込みもなくほぼ横ばいで推移しています。化粧水やファンデーションのようなコロナ後の急回復はみられません。

背景には、国内の人口減少で髪を洗う・染めるといった基礎的な需要の数量が頭打ちになりやすいことがあります。市場を金額で支えているのは、スカルプケアやエイジングケア、サロン専売品、低刺激・時短をうたう染毛料など、機能を高めて単価を上げる動きです。

今後も、数量の拡大よりは高付加価値化とブランド力が成長を分ける構図が続くとみられます。メーカー各社は、男性向けヘアケアやインバウンド需要、輸出など、国内の数量減少を補う領域に力を入れています。

中期見通し

近未来1-2年

2026年にかけては、高付加価値化が金額を下支えする構図が続くとみられます。スカルプケアやエイジングケア、低刺激・時短をうたう染毛料、サロン専売品など、単価の高い製品が市場をけん引します。男性向けヘアケアやインバウンド需要も、国内の数量減少を補う要素になります。

中期3-5年

中期では、国内の人口減少で数量の拡大が見込みにくいなか、いかに単価とブランド力で金額を保つかが焦点です。染毛料は、白髪を活かすグレイヘアの広がりと、低刺激・時短を求める需要の両方に対応する商品開発が問われます。輸出やインバウンドの取り込みも成長の鍵となります。

長期

長期では、国内市場の数量拡大は見込みにくく、各社は高付加価値化と海外展開で成長を確保する動きを強める見通しです。市場規模の数字を読む際は、メーカー出荷ベースか国内生産ベースか、輸入や薬用化粧品を含むかという集計範囲の違いを踏まえることが前提になります。

よくある質問

日本のヘアケア市場の規模はどれくらいですか?
メーカー出荷金額ベースでは、2024年度に5,030億円(矢野経済研究所)で、化粧品市場全体の19.5%を占めます。国内で生産された頭髪用化粧品の出荷額(経済産業省)では2024年に3,692億円です。集計の対象範囲が異なるため、両者は単純に比較・合算できません。
ヘアケアで最も大きい品目は何ですか?
国内で生産された頭髪用化粧品でみると、染毛料(ヘアカラー)が最大で1,032億円(約28.0%、経済産業省)です。次いでシャンプー(837億円、約22.7%)、ヘアトリートメント(628億円、約17.0%)が続きます。白髪染めやおしゃれ染め、セルフカラーの定着が染毛料の需要を支えています。
ヘアケア市場は伸びていますか?
国内で生産された頭髪用化粧品の出荷額は、2019年の3,934億円から2024年の3,692億円までほぼ横ばいです。国内の人口減少で数量は頭打ちになりやすく、スカルプケアやエイジングケア、サロン専売品など高機能・高単価の製品が金額を下支えしています。
ヘアケアとトイレタリーは何が違いますか?
シャンプー・リンス・トリートメント・染毛料などの頭髪用化粧品は、化粧品に分類されます。一方、ボディソープや衣料用洗剤などはトイレタリーに分類され、本ページの出荷額には含まれません。ヘアケアは化粧品市場の中のひとつのカテゴリで、メーカー出荷ベースで化粧品全体の19.5%を占めます。
ヘアケア市場のデータの出典は何ですか?
カテゴリとしての市場規模(メーカー出荷ベース、5,030億円・構成比19.5%)は矢野経済研究所「化粧品市場調査(2025年)」、品目別の内訳と出荷額の推移は経済産業省「生産動態統計 化学工業統計(頭髪用化粧品)」が出典です。これらは集計範囲が異なるため、本ページでは別の系列として整理しています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    矢野経済研究所 化粧品市場調査(2025年、プレスリリースNo.3922)
  2. 2.
    経済産業省 生産動態統計 化学工業統計(頭髪用化粧品)
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