スキンケアの市場規模はなぜ出典によって金額が違うのか?
スキンケアの市場規模には、メーカー出荷ベースの1兆2,220億円(矢野経済、2025年度)と、国内出荷ベースの6,293億円(経済産業省、2025年)があり、約1.9倍の差があります。これは対象とする範囲が異なるためです。
差を生む要因は2つあります。第1は薬用化粧品(医薬部外品)です。美白・シワ改善・エイジングケアをうたうスキンケアには薬用(医薬部外品)が多く、メーカー出荷ベース(矢野経済)はこれを含みますが、経済産業省の化粧品の出荷額には含まれません(医薬部外品は別の統計で扱われます)。第2は輸入プレステージブランドです。百貨店で売られる海外の高価格帯ブランドはメーカー出荷ベースに含まれますが、国内で生産された出荷額には表れません。
このため、薬用と輸入を含むメーカー出荷ベースのほうが、国内生産だけの出荷額より大きくなります。経済産業省の統計は薬機法上の化粧品を対象とし(医薬部外品は厚生労働省の薬事工業生産動態統計の対象)、従事者30人以上の企業を集計しています。スキンケアの市場規模を引用するときは、薬用や輸入を含むメーカー出荷ベースか、国内生産だけの出荷額かを確認する必要があります。