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メンズ化粧品の市場規模|男性用化粧品1,360億円と男性スキンケアの動向【2026年版】

日本の男性用化粧品(メンズ化粧品)市場は、メーカー出荷金額ベースで2025年度に1,360億円となり、化粧品市場全体の5.1%を占めます。男性向けに設計・訴求されたスキンケア・ヘアケア・制汗剤・メイク・フレグランスなどを指します。このうち男性スキンケア(経済産業省の男性皮膚用化粧品)の国内出荷額(国内の工場からの出荷で、輸出向けを含む)は2025年に204億円で、2021年を底に持ち直し、全体のスキンケアがコロナ前を回復していないなか、2024年と2025年はコロナ前(2019年190億円)を上回る水準に戻っています。本ページでは、男性用化粧品の規模、含まれる領域、男性スキンケアの推移を整理します。

男性用化粧品市場規模(2025年度)
1,360億円
メーカー出荷金額ベース、化粧品全体の5.1%、スキンケア・ヘアケア・制汗・メイク等を含む
出典: 矢野経済研究所 化粧品市場に関する調査(2026年)
化粧品に占める割合(2025年度)
5.1%
メーカー出荷ベース、化粧品市場に占める男性用化粧品の構成比
出典: 矢野経済研究所 化粧品市場に関する調査(2026年)
男性スキンケアの出荷額(2025年)
204億円
経済産業省の男性皮膚用化粧品、国内生産分(輸出向けを含む)のみ、男性用化粧品のスキンケアに相当する領域
出典: 経済産業省 生産動態統計 化学工業統計
男性スキンケアのコロナ前比
107.4%
2019年190億円に対し2025年204億円、全体のスキンケア(70.9%)と異なりコロナ前を回復
出典: 経済産業省 生産動態統計 化学工業統計

男性スキンケア(男性皮膚用化粧品)の国内出荷額の推移(2017-2025年、億円)

経済産業省の生産動態統計(国内で生産された男性皮膚用化粧品の工場出荷、輸出向けを含む。男性用化粧品1,360億円のスキンケアに相当する領域の国内生産分)。2021年148億円を底に、2025年は204億円とコロナ前(2019年190億円)を上回る水準
単位: 億円
062.5125188250195171931819019180201482116222174231962420425
出典: 経済産業省 生産動態統計 化学工業統計(男性皮膚用化粧品、国内出荷額、2017-2025年)
年201720182019202020212022202320242025
男性スキンケア出荷額(億円)195193190180148162174196204
前年比—-1.0%-1.6%-5.3%-17.8%+9.5%+7.4%+12.6%+4.1%
読み解き

この系列は、経済産業省の生産動態統計による国内で生産された男性皮膚用化粧品(男性スキンケア)の出荷額です。国内の工場から出荷された金額(輸出向けを含む)で、輸入品は含みません。男性用化粧品1,360億円のうちスキンケアに相当する領域の国内生産分にあたり、市場全体の規模ではない点に注意してください。出荷額は2017年の195億円から2021年の148億円まで落ち込んだあと持ち直し、2024年の196億円、2025年の204億円と、2年続けてコロナ前2019年の190億円を上回る水準にあります(2020年から2023年は2019年を下回っていました)。

注目されるのは、その回復の早さです。化粧品全体のスキンケア(皮膚用化粧品)の国内出荷が2025年に2019年比約70.9%(8,876億円から6,293億円)にとどまるなか、男性スキンケアはコロナ前の水準を回復しています。金額そのものは2017年(195億円)とほぼ横ばいで、急激に伸びているわけではありませんが、全体が落ち込んだままのなかで水準を取り戻している点が特徴です。男性の洗顔・保湿といった習慣の広がりや、男性向けに設計されたブランド・ラインの拡充が、この底堅さを支えているとみられます。

このグラフに関連するトピック

主要論点

男性用化粧品にはどんな製品が含まれ、市場で何が起きているのか?

男性用化粧品(メンズ化粧品)は、男性向けに設計・訴求された製品群を指し、複数の領域にまたがります。洗顔料・化粧水・乳液などのスキンケア、シャンプー・整髪料・育毛剤などのヘアケア、制汗剤・デオドラント、肌色を整えるBBクリームなどのメンズメイク、フレグランスが主な領域です。矢野経済研究所によると、これらを合わせた市場規模はメーカー出荷ベースで2025年度に1,360億円(化粧品全体の5.1%)で、前回調査の2024年度1,330億円から拡大しました。

市場の背景には、男性の身だしなみに対する意識の変化があります。洗顔や保湿といったスキンケアの習慣が広がり、メーカー各社が男性向けに設計したブランドやラインを拡充してきました。眉やくすみを整えるメンズメイクのように、男性向けの新しい製品領域も登場しています。

ただし、男性用化粧品は化粧品市場全体の5.1%にとどまり、規模としてはスキンケア(46.2%)やヘアケア(19.5%)などの主要カテゴリより小さい領域です(いずれも矢野経済、2025年度、メーカー出荷ベースの構成比。男性用化粧品は男女計のスキンケア・ヘアケアと重なる横断的な区分)。各社にとっては、新たな需要層を開拓する成長余地のある分野と位置づけられています。

男性スキンケアはなぜコロナ前を上回ったのか?

経済産業省の男性皮膚用化粧品(男性スキンケア)の国内出荷額(輸出向けを含む)は、2021年の148億円を底に持ち直し、2025年は204億円と、コロナ前2019年の190億円を上回る水準に戻りました。化粧品全体のスキンケア(皮膚用化粧品)の国内出荷がコロナ前の約70.9%にとどまるのとは、対照的な動きです。

ただし、金額は2017年の195億円とほぼ横ばいで、大きく伸びているわけではありません。コロナ禍で一度落ち込んだ水準を取り戻した、という回復の早さが特徴です。全体のスキンケア(国内で生産された皮膚用化粧品の出荷で、輸出向けを含む)が訪日客の購入や中国向けの輸出の反動で落ち込んだままなのに対し、男性スキンケアは一時148億円まで落ち込んだものの、国内の男性の利用に支えられて回復が早かったことがうかがえます。

背景には、洗顔・保湿といったスキンケアの習慣が男性に広がってきたことがあります。リモートワークから対面への回帰や、男性向けに設計されたブランド・ラインの拡充も、需要を下支えしているとみられます。

「1,360億円」と「204億円」は何が違うのか?

男性用化粧品をめぐる数字には、メーカー出荷ベースの1,360億円(矢野経済)と、男性スキンケアの国内出荷額(輸出向けを含む)204億円(経済産業省)があり、対象とする範囲が異なります。

1,360億円は、男性向けに設計・訴求された製品を横断的に集めた市場規模で、スキンケアだけでなくヘアケア・制汗剤・メイク・フレグランスを含み、薬用化粧品(医薬部外品)や輸入品も含みます。一方、204億円は、スキンケア(皮膚用)の品目だけを、国内で生産された分(輸出向けを含む)について集計したものです。つまり、204億円は1,360億円のスキンケアに相当する領域に近いものの、輸入や薬用の扱いが異なるため厳密な内訳ではありません。

このため、2つの数字は単純に比較したり合算したりはできません。本ページでは、男性用化粧品という横断的な視点と、データのある男性スキンケアの推移を中心に整理しています。なお、ヘアケアやスキンケアのカテゴリ全体(男女計)は、それぞれ別に集計され、ここでの男性用化粧品の数字とは範囲が異なります。

中期見通し

近未来1-2年(2026-2027年)

2026年から2027年にかけては、男性のスキンケア習慣の定着が市場を下支えする構図が続くとみられます。洗顔・保湿を中心に、男性向けに設計されたブランドやラインの拡充が進み、メンズメイクのような新しい領域も少しずつ広がります。男性スキンケアの国内出荷額(輸出向けを含む)は、コロナ前の水準を維持する底堅い推移が見込まれます。

中期3-5年

中期では、男性用化粧品が化粧品市場全体の5.1%という規模をどこまで広げられるかが焦点です。男性のスキンケア・身だしなみへの関心の広がりが続けば、新たな需要層の開拓余地があります。一方で、市場規模としてはなお小さく、各社のブランド戦略と製品開発が成長の度合いを左右します。

長期

長期では、国内の人口減少を背景に数量の拡大は見込みにくくなりますが、男性のスキンケアやメイクの習慣がさらに定着すれば、化粧品市場のなかで存在感を高める余地があります。各社は男性向けの製品・ブランドの拡充と、海外展開で成長を確保する動きを強める見通しです。

よくある質問

日本の男性用化粧品(メンズ化粧品)市場の規模はどれくらいですか?
メーカー出荷金額ベースで、2025年度に1,360億円(矢野経済研究所)で、化粧品市場全体の5.1%を占めます。男性向けのスキンケア・ヘアケア・制汗剤・メイク・フレグランスなどを含む市場規模です。このうち男性スキンケア(経済産業省の男性皮膚用化粧品)の国内出荷額(国内の工場からの出荷で、輸出向けを含む)は2025年に204億円です。
男性用化粧品にはどんな製品が含まれますか?
洗顔料・化粧水などのスキンケア、シャンプー・整髪料・育毛剤などのヘアケア、制汗剤・デオドラント、BBクリームなどのメンズメイク、フレグランスなど、男性向けに設計・訴求された製品が含まれます。経済産業省の統計では、このうち男性向けのスキンケアが「男性皮膚用化粧品」として品目別に集計されています。
男性用化粧品の市場は伸びていますか?
メーカー出荷ベースの男性用化粧品市場(矢野経済)は前回調査の2024年度1,330億円から2025年度1,360億円へ拡大しました。データのある男性スキンケア(経済産業省の男性皮膚用化粧品)でみると、2025年の国内出荷額は204億円で、2021年の148億円を底にコロナ前(2019年190億円)の水準を回復しています。金額は2017年とほぼ横ばいで急激な拡大ではありませんが、化粧品全体のスキンケアがコロナ前の約70.9%にとどまるなか、水準を維持している底堅さが特徴です。
「1,360億円」と「204億円」は何が違いますか?
1,360億円(矢野経済)は、男性向けのスキンケア・ヘアケア・制汗剤・メイク・フレグランスを横断的に集めた市場規模(メーカー出荷ベース、薬用・輸入を含む)です。204億円(経済産業省)は、男性スキンケアの品目だけを国内生産分(輸出向けを含む)について集計したもので、1,360億円のスキンケアに相当する領域に近いものの、厳密な内訳ではありません。対象とする範囲が異なるため、単純に比較・合算はできません。
男性用化粧品のデータの出典は何ですか?
市場規模(メーカー出荷ベース、2025年度1,360億円・構成比5.1%)は矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査(2026年)」(2026年10月公表)、男性スキンケアの出荷額の推移は経済産業省「生産動態統計 化学工業統計(男性皮膚用化粧品)」が出典です。本ページの数値は2026年10月に出典機関のサイトで最新の公表状況を確認した時点のもので、経済産業省の2025年分は2026年6月公表の年報によります。これらは集計範囲が異なるため、本ページでは別の系列として整理しています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    矢野経済研究所 化粧品市場に関する調査(2026年、プレスリリースNo.4207)
  2. 2.
    矢野経済研究所 化粧品市場に関する調査(2025年、プレスリリースNo.3922)
  3. 3.
    経済産業省 生産動態統計 化学工業統計(男性皮膚用化粧品)
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