なぜ国内の家具製造は縮小してきたのか?
国内の木製家具の製造品出荷額は、2003年の約1兆477億円から2019年の約8,152億円へと長期的に縮小し、事業所数・従業者数も減ってきました。背景には、中国を中心とする輸入の浸透があります。中国からの家具の輸入額は2006年の約2,227億円から2024年の約5,072億円へと拡大し、人件費などのコスト面で優位な海外生産が、国内生産を置き換えていきました。
家具は、サイズが大きく輸送コストがかかる一方で、デザインや品質をそろえれば海外でまとめて生産しやすい商品です。製造小売(SPA)が主に海外の工場で企画・生産する仕組みを広げたことも、国内製造の縮小と輸入の浸透を後押ししました。
もっとも、国内製造がゼロになったわけではありません。木製・金属製の家具メーカーは残っており、オフィス家具や高付加価値の領域などで国内生産が続いています。国内製造は、量的な縮小が続くなかで、輸入と役割を分け合う形に変わってきたと捉えるのが実態に近いといえます。