婚姻件数が減っても、ブライダルジュエリーの需要が底堅いのはなぜか?
日本の婚姻件数は、1970年の約1,029,405組から2024年の485,092組へと半分以下に減りました。結婚するカップルの数が減れば、婚約指輪・結婚指輪が売れる機会も減るため、件数の面ではブライダルジュエリーは構造的な逆風にあります。
それでも需要が底堅いのは、1組あたりの単価が上昇しているからです。婚約指輪は2024年(速報)に31.8万円と初めて30万円を超え、結婚指輪も1人当たり13.3万円へ上がりました。背景にあるのは金・プラチナ相場の高騰で、素材価格の上昇が単価に反映されています。件数が減っても、1組が支払う金額が増えることで、金額ベースの需要が保たれます。
つまりブライダルジュエリーは、件数の減少と単価の上昇という綱引きのなかにあります。当面は単価の上昇が件数の減少を補っていますが、単価の引き上げには購入者の負担という上限があり、長期では婚姻件数の構造的な減少が課題として残ります。