飼育頭数が頭打ちでも、ペット市場が伸びているのはなぜか?
犬猫の飼育頭数は伸び悩んでいますが、ペット関連市場は2025年度に1兆9,504億円(前年度比+2.1%)まで拡大し、2021年度の1兆7,188億円から+13.5%増えました。量(頭数)が増えないなかでの拡大を支えているのは、1頭あたりにかける支出の増加です。
ペットを家族の一員として大切にする意識が広がり、高付加価値なフードや、動物病院・ペット保険・トリミングなどのサービスへの支出が手厚くなっています。市場の構成でも、ペットフードの末端市場の構成比が35.4%(2021年度)から38.0%(2028年度予測)へ高まる見通しで、単価の高い商品への移行が金額を押し上げています。
今後の成長は、1頭あたりの支出をどこまで高められるかにかかっています。プレミアムフードや療法食、高齢のペット向けの医療・保険・ケアなど、単価の高い商品やサービスの広がりが市場を支える見通しです。一方で、物価高による節約志向や飼育頭数そのものの頭打ちは下押し要因であり、量の減少を単価の上昇でどこまで補えるかが論点となります。