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ペット業界の市場規模|市場の推移と構成【2026年版】

日本のペット関連市場は、2024年度に1兆9,108億円(前年度比+2.6%、見込)となり、犬猫の飼育頭数が頭打ちとなるなかでも微増を続けています。市場はペットフード・ペット用品・生体+サービス分野で構成され、ペットを家族の一員として大切にする意識の高まりから、1頭あたりの支出が増えていることが拡大を支えています。2025年度以降も緩やかな増加が予測され、2027年度には2兆279億円に達する見通しです。本ページでは、ペット関連市場の規模の推移、フード・用品・生体+サービスの構成、調査機関による集計範囲の違いまで整理します。

ペット関連総市場(2024年度)
19,108億円
1兆9,108億円、前年度比+2.6%(見込)
出典: 矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」
前年度比(2024年度)
+2.6%
2023年度から2024年度のペット関連総市場の伸び(見込)
出典: 矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」
2027年度予測
20,279億円
2兆279億円、フード・用品・生体+サービスとも増加の見通し
出典: 矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」
フード末端市場(2024年度)
7,183億円
矢野の小売(末端)金額ベースの3区分の1つ。出荷ベースのフード市場とは集計が異なる
出典: 矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」

ペット関連総市場規模の推移(2020-2027年度、億円)

2024年度は見込値、2025年度以降は予測値。1兆6,842億円(2020年度)から拡大が続く
単位: 億円
06,25012,50018,75025,00016,8422017,1882117,8252218,6292319,1082419,2572519,7492620,27927
出典: 矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」(小売金額/末端金額ベース)
年度20202021202220232024202520262027
ペット関連総市場億円16,84217,18817,82518,62919,10819,25719,74920,279
前年比+2.1%+3.7%+4.5%+2.6%+0.8%+2.6%+2.7%
読み解き

ペット関連の総市場は、1兆6,842億円(2020年度)から年率2〜4%で拡大し、2024年度は1兆9,108億円(前年度比+2.6%)となる見込みです。犬猫の飼育頭数が頭打ちとなるなかでも、ペットを家族の一員として大切にする意識の高まりから1頭あたりの支出が増え、市場は微増を続けてきました。2025年度以降も緩やかな増加が予測され、2027年度には2兆279億円に達する見通しです。

内訳の3区分(ペットフード・ペット用品・生体+サービス分野)はいずれも増加が見込まれますが、構成比の変化に特徴があります。ペットフードの末端市場は2020年度の5,822億円から2024年度に7,183億円へ拡大し、構成比も34.6%(2020年度)から38.9%(2027年度予測)へ高まる見通しです。値上げやプレミアムフード・療法食など、単価の高い商品への移行が金額を押し上げています。

このグラフに関連するトピック

ペット関連総市場の構成(2024年度、億円)

矢野の3区分(生体+サービス分野・ペットフード・ペット用品)、小売(末端)金額ベース。2024年度は見込
項目市場規模(億円)構成比前年比シェア
生体+サービス分野8,54244.7%+1.2%
ペットフード(末端市場)7,18337.6%+3.8%
ペット用品(末端市場)3,38317.7%+3.5%
ペット関連総市場19,108100.0%
読み解き

2024年度のペット関連総市場1兆9,108億円の内訳は、動物病院やトリミング・ペット保険などを含む生体+サービス分野が8,542億円(構成比44.7%)で最も大きく、次いでペットフードの末端市場が7,183億円(同37.6%)、ペット用品が3,383億円(同17.7%)です。サービス関連が市場の4割超を占めており、ペットの高齢化を背景に医療・保険などへの支出が広がっていることがうかがえます。

前年度比では、フード(+3.8%)と用品(+3.5%)が生体+サービス(+1.2%)を上回り、フード・用品の高付加価値化が市場の伸びをけん引しています。なお、ここでのフードは小売(末端)金額ベースで、農林水産省の出荷ベースのフード市場(4,594億円)とは集計が異なります。フード市場の詳細はペットフード市場のページで扱います。

主要論点

飼育頭数が頭打ちでも、ペット市場が伸びているのはなぜか?

犬猫の飼育頭数は伸び悩んでいますが、ペット関連市場は2024年度に1兆9,108億円(前年度比+2.6%)まで拡大し、2020年度の1兆6,842億円から+13.5%増えました。量(頭数)が増えないなかでの拡大を支えているのは、1頭あたりにかける支出の増加です。

ペットを家族の一員として大切にする意識が広がり、高付加価値なフードや、動物病院・ペット保険・トリミングなどのサービスへの支出が手厚くなっています。市場の構成でも、ペットフードの末端市場の構成比が34.6%(2020年度)から38.9%(2027年度予測)へ高まる見通しで、単価の高い商品への移行が金額を押し上げています。

今後の成長は、1頭あたりの支出をどこまで高められるかにかかっています。プレミアムフードや療法食、高齢のペット向けの医療・保険・ケアなど、単価の高い商品やサービスの広がりが市場を支える見通しです。一方で、物価高による節約志向や飼育頭数そのものの頭打ちは下押し要因であり、量の減少を単価の上昇でどこまで補えるかが論点となります。

調査機関によって市場規模が違うのはなぜか?

ペット関連市場の規模としてよく使われる数字には、矢野経済研究所の1兆9,108億円(2024年度)と、富士経済の1兆5,343億円(2023年)の2つがあり、対象範囲や集計の基準が異なります。矢野は年度ベースで、フード・用品・生体・その他サービスを含むペット関連総市場を推計しています。

富士経済は暦年・小売ベースでペット関連総市場を集計しており、対象とする範囲も矢野とは細かく異なります。このため、両者の総額には差が生じます。どちらかが正しくどちらかが誤っているということではなく、集計の範囲と基準が違う別々の推計として読む必要があります。

市場規模を引用するときは、どの調査機関の、いつの時点の、どの範囲の数字かを確認することが大切です。本ページでは矢野の総市場を主軸とし、富士の数字を同じ系列に合算したり単純に比較したりはしていません。

ペット市場は今後2兆円を超えるのか?

矢野経済研究所の予測では、ペット関連総市場は2025年度に1兆9,257億円、2026年度に1兆9,749億円と緩やかに増加し、2027年度には2兆279億円へ達する見通しです。2024年度の見込み1兆9,108億円から3年で約6.1%の増加にあたります。

成長の前提は、1頭あたり支出の増加と、フード・サービスの高付加価値化です。プレミアムフードや療法食、高齢のペット向けの医療・保険などへの支出が、頭数の頭打ちを補って金額を押し上げる構図が続くと見込まれています。

ただし、2025年度以降は予測値であり、前提次第で振れ幅があります。物価高による節約志向や、飼育頭数の減少が想定より早く進む場合は、伸びが鈍る可能性があります。市場規模の見通しを読む際は、見込み・予測の区別と、その前提を踏まえることが前提となります。

中期見通し

近未来1-2年

2025-2026年度は緩やかな微増が続くと見込まれます。矢野の予測では総市場は2025年度に前年度比+0.8%、2026年度に+2.6%で推移する見通しです。値上げによる単価の上昇と、医療・保険などサービスへの支出の広がりが市場を支える一方、節約志向が下押し要因として残ります。

中期3-5年

中期では、2027年度に2兆279億円と2兆円を超える見通しです。構成では、ペットフードの末端市場の構成比が高まる一方、規模が最も大きい生体+サービス分野は伸びが緩やかで、フード・用品の高付加価値化が市場の伸びをけん引する見込みです。

長期

長期では、犬猫の飼育頭数の減少基調と、1頭あたり支出の増加のバランスが市場の方向を決めます。ペットの高齢化に伴う医療・保険・介護などのサービスへの支出が、頭数の頭打ちを補う要素となります。市場規模の数字を読む際は、調査機関ごとの集計範囲の違いと、見込み・予測の区別を踏まえることが前提となります。

よくある質問

ペット関連市場の規模はどのくらいですか?
矢野経済研究所によると、ペット関連総市場は2024年度に1兆9,108億円(前年度比+2.6%、見込)です。犬猫の飼育頭数が頭打ちとなるなかでも、1頭あたりの支出が増えることで微増を続けています。2025年度以降も緩やかな増加が予測され、2027年度には2兆279億円に達する見通しです。
「見込」と「予測」は何が違いますか? どこまでが実績ですか?
矢野経済研究所の系列では、2023年度までが実績、2024年度が見込(速報的な推計)、2025年度以降が予測です。本ページのグラフや数字では、2024年度を見込、2025年度以降を予測として区別しています。確定した実績は2023年度(1兆8,629億円)までです。
矢野経済研究所と富士経済で市場規模が違うのはなぜですか?
矢野経済研究所はペット関連総市場を2024年度に1兆9,108億円(年度ベース)、富士経済は2023年に1兆5,343億円(暦年・小売ベース)と推計しています。両者は対象期間や集計範囲が異なる別々の推計で、どちらかが誤りというわけではありません。市場規模を引用する際は、どの機関の、いつの、どの範囲の数字かを確認する必要があります。
ペット関連市場は何で構成されていますか?
矢野の区分では、2024年度の総市場1兆9,108億円は、生体+サービス分野が8,542億円(構成比44.7%)、ペットフードの末端市場が7,183億円(同37.6%)、ペット用品が3,383億円(同17.7%)です。なお、ここでのフードは小売(末端)金額ベースで、農林水産省の出荷ベースのフード市場(4,594億円)とは集計が異なります。
ペット市場の規模のデータの出典は何ですか?
本ページのペット関連総市場の規模・構成・推移は、矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」が出典です。集計範囲の異なる別推計として、富士経済「ペット関連市場」の総市場(2023年1兆5,343億円)も参照しています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    矢野経済研究所「ペットビジネスに関する調査(2025年)」
  2. 2.
    富士経済「ペット関連市場(2024年)」
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