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犬・猫の飼育頭数|頭数の推移と猫優位の構造【2026年版】

日本で飼われている犬は2025年に682万頭、猫は884.7万頭で、犬猫合計は約1,566.7万頭です。犬の飼育頭数は800.8万頭(2016年)から長期的に減少して2025年は下げ止まり、猫は880万〜910万頭台で推移しており、本データでは一貫して猫が犬を上回っています。少子高齢化や単身世帯の増加で新たに飼い始める世帯は増えにくく、頭数は頭打ちとなる一方、ペットの平均寿命は延びて高齢のペットが増えています。本ページでは、犬・猫の飼育頭数の推移、猫優位の構造、新規飼育、そして殺処分の減少など動物福祉の動向まで整理します(頭数は金額・市場規模とは別の指標です)。

犬の飼育頭数(2025年)
682万頭
2016年の800.8万頭から長期的に減少し下げ止まり
出典: ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査(2025年)」
猫の飼育頭数(2025年)
884.7万頭
本データでは一貫して犬を上回り、差は2023年以降に拡大
出典: ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査(2025年)」
犬猫合計(2025年)
1,566.7万頭
犬と猫の合計。頭打ちで横ばい圏
出典: ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査(2025年)」
新規飼育頭数(2025年)
78.4万頭
1年間に新たに飼われた数。犬45.1・猫33.3万頭
出典: ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査(2025年)」

犬・猫の飼育頭数の推移(2016-2025年、万頭)

犬は800.8万頭(2016年)から減少、猫は880万〜910万頭台で推移。積み上げず2本の折れ線で各推移を比較
単位: 万頭
02505007501,00068288516171819202122232425
出典: ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」(犬・猫の飼育頭数、協会調査ベース)
2016201720182019202020212022202320242025
万頭800.80768.20761.60757.90734.10710.60705.30684.40679.60682
万頭833.30867.20884.90876.40862.80894.60883.70906.90915.50884.70
合計(万頭1634.101635.401646.501634.301596.901605.201,5891591.301595.101566.70
前年比+0.1%+0.7%-0.7%-2.3%+0.5%-1.0%+0.1%+0.2%-1.8%
読み解き

犬の飼育頭数は2016年の800.8万頭から2024年の679.6万頭まで長期的に減少し、2025年は682万頭とやや持ち直して下げ止まりの動きがみられます。新型コロナの時期(2020-2021年)にいわゆる「巣ごもり需要」が話題になりましたが、犬全体ではこの間も緩やかな減少が続きました。猫は2016年の833.3万頭から増加し、2024年に915.5万頭でピークをつけたのち、2025年は884.7万頭となっています。

本データ(2016年以降の比較可能な系列)では一貫して猫が犬を上回っており、犬の減少が続くなかでその差は2023年以降に拡大しています。なお、猫が犬を上回った「逆転」の時期は本データの範囲より前にあたるため、本ページでは特定の逆転年は断定しません。犬猫合計の頭数は約1,566.7万頭で頭打ちとなっており、少子高齢化や単身世帯の増加、飼育費用・住環境の制約から、新たに飼い始める世帯は大きく増えにくい状況が続いています。

このグラフに関連するトピック

犬・猫の殺処分数の推移(2004-2024年度、頭)

平成16年度の犬猫合計394,799頭から令和6年度は6,830頭へ。譲渡の拡大と引取りの減少が背景
単位:
062,500125,000187,500250,0001,9644,866040510152024
出典: 環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」(動物愛護管理行政事務提要より作成、年度)
年度200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220232024
155,870138,599112,69098,55682,46464,06151,96443,60638,44728,57021,59315,81110,4248,3627,6875,6354,0592,7392,4342,1181,964
238,929226,702228,373200,760193,748165,771152,729131,136123,40099,67179,74567,09145,57434,85430,75727,10719,70511,7189,4726,8994,866
合計(394,799365,301341,063299,316276,212229,832204,693174,742161,847128,241101,33882,90255,99843,21638,44432,74223,76414,45711,9069,0176,830
前年比-7.5%-6.6%-12.2%-7.7%-16.8%-10.9%-14.6%-7.4%-20.8%-21.0%-18.2%-32.5%-22.8%-11.0%-14.8%-27.4%-39.2%-17.6%-24.3%-24.3%
読み解き

犬・猫の殺処分数は長期的に大きく減少しています。2004年度(平成16年度)の犬猫合計394,799頭から、2024年度(令和6年度)には6,830頭へと約98.3%減少しました。殺処分の多くは2010年代前半までに大きく減り、近年は低い水準で推移しています。猫は引取り・殺処分とも犬を上回る状態が続いていますが、減少傾向は犬・猫に共通しています。

背景には、自治体に引き取られた犬・猫の譲渡(新しい飼い主への譲渡)の拡大と、引取り数そのものの減少があります。2024年度の全国の引取り数は犬・猫合計で39,409頭で、このうち25,651頭が新しい飼い主へ譲渡されました。制度面では、2019年の改正動物愛護管理法により、2022年6月からペットショップなどで販売される犬・猫へのマイクロチップの装着と登録が義務化され、迷子や遺棄の防止、適正な飼育の促進が図られています。生体販売や動物取扱業の事業者構造については、主要プレイヤーのページで扱います。

※殺処分数は、引取り・収容された犬・猫のうち譲渡や返還に至らなかった数で、保管中の病気などによる自然死を含みます。集計の対象範囲は飼育頭数とは異なり、引取り数と処分数は年度の繰り越しなどにより厳密には一致しません。

このグラフに関連するトピック

主要論点

犬が減り、猫が優位なのはなぜか? 頭数は回復するのか?

犬の飼育頭数は2016年の800.8万頭から2024年の679.6万頭まで減少し、2025年は682万頭と下げ止まりの動きがみられます。背景には、少子高齢化や単身世帯の増加、飼育にかかる費用や散歩・しつけの手間、集合住宅などの住環境の制約があります。犬は猫に比べて世話の負担が大きいとされ、新たに飼い始める世帯が増えにくいことが減少の一因です。

一方で猫は、室内で飼いやすく留守がちな世帯にも向くことから底堅く、本データでは一貫して犬を上回っています。ただし猫も2024年の915.5万頭をピークに2025年は884.7万頭へ減っており、犬猫合計の頭数は約1,566.7万頭で頭打ちとなっています。

今後については、世帯数や可処分所得、住環境などの条件が大きく変わらない限り、頭数が大きく回復する可能性は高くないとみられます。新規飼育のハードルを下げる住環境やサービスの広がり、保護犬・保護猫の譲渡の拡大などが、頭数の下支え要因となるかが論点です。なお、頭数(量)が伸び悩むなかでも1頭あたりの支出が増えることで市場(金額)は拡大しており、金額の動向は市場規模のページで扱います。

ペットの高齢化は、飼育の構造をどう変えるのか?

ペットの平均寿命は延びており、加齢に伴う病気やケアの需要が高まる高齢のペットの増加が進んでいます。室内飼育の広がりや栄養・医療の向上が寿命の延びを支えており、これは飼い主の支出を、フードや用品から医療・保険・介護といったサービスへ広げる要因となります。

医療面では動物病院の役割が、費用面ではペット保険の役割が大きくなります。慢性疾患や手術など、高齢期に増える医療需要にどう応えるか、また医療費の負担にどう備えるかが、飼い主・事業者の双方にとっての課題です。高齢のペット向けの食事や介護用品など、シニア期に対応した商品の広がりも今後の論点となります。

頭数(量)が頭打ちとなるなかで、高齢化は「1頭あたりにかける費用」を押し上げる方向に働きます。動物病院・獣医療やペット保険の動向は、それぞれの専門ページで扱います。

新規飼育の鈍化と動物福祉は、供給の構造をどう変えるのか?

2025年に新たに飼われた犬・猫は犬45.1万頭・猫33.3万頭でした。新規飼育が大きく増えにくいなかで、犬・猫をどのように迎えるか(ペットショップ、ブリーダー、保護犬・保護猫の譲渡など)の選択も多様になっています。

動物福祉の面では、殺処分数が2004年度の犬猫合計394,799頭から2024年度には6,830頭へと大きく減りました。自治体に引き取られた犬・猫の譲渡が広がり、引取り数そのものも減ったことが背景にあります。制度面では、2022年6月から販売される犬・猫へのマイクロチップの装着・登録が義務化され、遺棄の防止や適正な飼育が求められるようになりました。

こうした流れは、生体販売を行う事業者に対し、適正な飼育環境や販売後の責任を含めた対応を求めるものです。生体販売や動物取扱業の事業者構造、上場・非上場のプレイヤーの動向については、主要企業のページで扱います。

中期見通し

近未来1-2年

犬の飼育頭数は下げ止まりつつあり、猫はピークから小幅に減少しています。犬猫合計の頭数は約1,566.7万頭で頭打ちの状態が続く見通しです。新たに飼い始める世帯が大きく増えにくい一方、犬の減少ペースは緩やかになっており、猫優位の構造は当面続くとみられます。

中期3-5年

世帯数の減少や単身・高齢世帯の増加を背景に、頭数が大きく回復する可能性は高くないとみられます。一方でペットの高齢化が進み、医療・保険・介護などサービスへの需要が高まります。頭数(量)が伸び悩むなかで、1頭あたりの支出をどう高めるかが市場の焦点となります。

長期

長期では、住環境やサービスの広がり、保護犬・保護猫の譲渡の拡大などが頭数の下支え要因となるかが論点です。動物福祉の面では、殺処分の減少傾向とマイクロチップ登録などの制度整備が定着し、適正な飼育を前提とした飼育構造への移行が続くとみられます。

よくある質問

日本の犬・猫の飼育頭数は何頭ですか? どちらが多いですか?
ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査によると、2025年の飼育頭数は犬が約682万頭、猫が約884.7万頭で、犬猫合計は約1,566.7万頭です。本データ(2016年以降の系列)では一貫して猫が犬を上回っており、その差は2023年以降に拡大しています。
犬や猫の飼育頭数は減っているのですか?
犬は2016年の800.8万頭から2024年の679.6万頭まで長期的に減少し、2025年は682万頭とやや持ち直して下げ止まりの動きがみられます。猫は2024年の915.5万頭をピークに2025年は884.7万頭へ減りました。犬猫合計の頭数は約1,566.7万頭で頭打ちとなっています。
猫が犬を上回った(逆転した)のはいつですか?
本ページの飼育頭数データ(2016年以降の比較可能な系列)では、全期間を通じて猫が犬を上回っています。猫が犬を上回った「逆転」の時期はこのデータの範囲より前にあたり、協会は推計方法を改定しているため、本ページでは特定の逆転年は断定していません。現在は猫が犬を上回る状態が続き、その差は拡大しています。
1年間に新しく飼われる犬・猫はどのくらいですか?
ペットフード協会の調査によると、2025年に新たに飼われた数は犬が約45.1万頭、猫が約33.3万頭、合計で約78.4万頭でした。少子高齢化や単身世帯の増加などを背景に、新たに飼い始める世帯は大きく増えにくい状況が続いています。
ペットの殺処分は減っていますか? マイクロチップは義務ですか?
環境省の統計によると、犬・猫の殺処分数は2004年度(平成16年度)の犬猫合計394,799頭から、2024年度(令和6年度)には6,830頭へと約98.3%減少しました。譲渡の拡大と引取り数の減少が背景にあります。また2022年6月からは、ペットショップなどで販売される犬・猫へのマイクロチップの装着と登録が義務化されています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査(2025年)」
  2. 2.
    環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」(令和6年度)
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