犬が減り、猫が優位なのはなぜか? 頭数は回復するのか?
犬の飼育頭数は2016年の800.8万頭から2024年の679.6万頭まで減少し、2025年は682万頭と下げ止まりの動きがみられます。背景には、少子高齢化や単身世帯の増加、飼育にかかる費用や散歩・しつけの手間、集合住宅などの住環境の制約があります。犬は猫に比べて世話の負担が大きいとされ、新たに飼い始める世帯が増えにくいことが減少の一因です。
一方で猫は、室内で飼いやすく留守がちな世帯にも向くことから底堅く、本データでは一貫して犬を上回っています。ただし猫も2024年の915.5万頭をピークに2025年は884.7万頭へ減っており、犬猫合計の頭数は約1,566.7万頭で頭打ちとなっています。
今後については、世帯数や可処分所得、住環境などの条件が大きく変わらない限り、頭数が大きく回復する可能性は高くないとみられます。新規飼育のハードルを下げる住環境やサービスの広がり、保護犬・保護猫の譲渡の拡大などが、頭数の下支え要因となるかが論点です。なお、頭数(量)が伸び悩むなかでも1頭あたりの支出が増えることで市場(金額)は拡大しており、金額の動向は市場規模のページで扱います。