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ペット保険の加入率と普及|保有契約の推移とアニコムの成長【2026年版】

ペット保険は、犬や猫が病気やけがをしたときの治療費に備える保険で、加入率は2024年時点で約20%と推計されています。ペットを家族の一員として大切にする意識の高まりと、ペットの高齢化に伴う医療費への関心から、加入は広がりを続けています。犬猫向けでは、アニコム損保が国内シェアの首位を15年連続で保ち、その保有契約は2026年4月末で約139.8万件に達しています。本ページでは、ペット保険の加入率と普及の状況、アニコムの保有契約の推移、件数と市場規模・保険料の違いまで整理します。

ペット保険の加入率(2024年)
約20%
アニコム損保が、ペットフード協会の飼育頭数と契約数から算出した推計値
出典: アニコム ホールディングス(8715)
アニコムの保有契約件数
139.8万件
2026年4月末。アニコム損保「どうぶつ健保」の保有契約(アニコム単体、業界全体ではない)
出典: アニコム ホールディングス(8715)月次経営パラメータ
アニコム 経常収益(2025年3月期)
677億円
保険料収入などの経常収益(アニコム連結)。2019年3月期は358億円
出典: EDINET(金融庁)アニコム ホールディングス(8715)
アニコム 経常収益の伸び
約1.9
2019年3月期358億円から2025年3月期677億円へ。ペット保険の普及を映す
出典: EDINET(金融庁)アニコム ホールディングス(8715)

アニコムの保有契約件数の推移(各年度末、万件)

アニコム損保「どうぶつ健保」の保有契約(各年度末=3月末時点)。2026年4月末の最新は約139.8万件。アニコム単体で業界全体ではない
単位: 万件
037.575113150119231292413925
出典: アニコム ホールディングス(8715)月次経営パラメータ(IR)
年度202320242025
保有契約件数万件119.40128.80139.30
前年比
読み解き

アニコム損保の保有契約は、2024年3月末(2023年度末)の約119.4万件から、2026年3月末(2025年度末)の約139.3万件へと、毎年着実に増えています。直近の2026年4月末では約139.8万件で、ペットを家族の一員として大切にする意識の高まりと、ペットの高齢化に伴う医療費への備えが、加入の広がりを支えています。なお、これはアニコム1社の保有契約で、業界全体の契約数ではありません。

ペット保険は、加入者から継続的に保険料を受け取るストック型の事業です。契約を積み上げるほど保険料収入が安定して伸びるため、保有契約の増加は収益の拡大につながります。実際、アニコムの経常収益(保険料収入などの売上にあたるもの)は、2019年3月期の358億円から2025年3月期の677億円へと約1.9倍に拡大しました。犬猫向けで国内シェアの首位を15年連続で保つアニコムの成長は、ペット保険そのものの普及を映しています。

このグラフに関連するトピック

主要論点

ペット保険の加入率はまだ約2割、なぜ普及の余地があるのか?

日本のペット保険の加入率は、2024年時点で約20%と推計されています(アニコム損保が、ペットフード協会の飼育頭数と契約数から算出)。一方、欧米では加入率が3〜4割程度とされており、日本にはまだ普及の余地があると考えられています。

普及を後押ししているのは、ペットの家族化と高齢化です。ペットを家族の一員として大切にする意識が広がり、病気やけがの際にしっかりした治療を受けさせたいというニーズが高まっています。動物の医療は公的保険がなく全額自己負担となるため、高度な治療では費用が高額になりやすく、その備えとしてペット保険への関心が強まっています。

ペットの高齢化も加入を後押しします。平均寿命が延び、高齢のペットが増えるなかで、慢性的な病気や手術など医療費がかさむ場面が増えています。加入率がまだ2割程度であることは、裏を返せば今後の普及の余地が大きいということでもあり、各社が補償内容や保険料の多様化で加入のすそ野を広げようとしています。

アニコムがペット保険で強いのはなぜか?

犬猫向けのペット保険では、アニコム損保が国内シェアの首位を15年連続で保っています(富士経済の調査ベース、アニコム発表)。具体的なシェアの割合は公表されていませんが、首位を長く維持していることは、ブランドの認知度と契約基盤の厚みを示しています。

アニコムの強みは、契約を積み上げるストック型のビジネスにあります。保有契約は2024年3月末の約119.4万件から2026年4月末の約139.8万件へと増え続け、契約の積み上げが経常収益の拡大につながっています。経常収益は2019年3月期の358億円から2025年3月期の677億円へと約1.9倍になりました(2025年3月期の自己資本利益率は11.2%)。

ただし、アニコムは業界最大手ではあるものの、業界全体ではありません。ペット保険には、ほかの損害保険会社や少額短期保険業者も参入しており、補償内容や保険料、付帯サービスで競争しています。アニコムの数字は、ペット保険市場の動きを映す目安として読むことができますが、市場全体の規模そのものとは区別して見る必要があります。

保有契約の「件数」と、市場規模・保険料の「金額」はどう違うのか?

ペット保険を語るときには、指標の種類を区別することが欠かせません。よく出てくる数字には、保有契約の「件数」、加入率の「割合」、市場規模や保険料の「金額」があり、それぞれ集計の対象が異なります。

たとえば、アニコムの保有契約約139.8万件は「件数」(アニコム1社)、加入率約20%は「割合」(業界全体の推計)、市場規模は「金額」です。これらは性質が違うため、単純に並べたり、ひとつのグラフに混ぜたりすることはできません。とくに、件数が増えても保険料の単価や補償内容によって金額の伸びは変わります。

市場規模については、ペット保険市場は2022年に約1,179億円と推計する調査もありますが、これは民間調査による推計値で、集計の対象や時点によって数字が変わります。本ページでは、出典が明確な保有契約(件数)とアニコムの経常収益(金額)を主に用い、加入率や市場規模はアニコムや民間調査による推計値として、出典を示したうえで参考に位置づけています。

中期見通し

近未来1-2年

加入率の緩やかな上昇が続く見通しです。ペットの家族化と高齢化を背景に、医療費への備えとしての加入が広がります。各社は補償割合(50%・70%・100%など)や保険料の選択肢を増やし、加入のすそ野を広げています。アニコムの保有契約も増加が続くと見込まれます。

中期3-5年

中期では、普及率の向上と競争の活発化が進む見通しです。加入率が欧米の水準(3〜4割)に近づく余地があり、損害保険会社や少額短期保険業者の参入で、補償内容・保険料・付帯サービスの競争が強まります。動物病院の窓口で保険を使える対応の広がりも、加入のしやすさにつながります。

長期5-10年

長期では、ペットの高齢化と医療の高度化が、ペット保険の役割を大きくしていきます。高度な検査や手術など医療費が高額になりやすい場面が増えるなかで、保険による備えの重要性が高まります。加入率がさらに上がれば、保険会社が動物医療の費用や品質に関わる場面も増え、ペット医療の環境にも影響していく可能性があります。

よくある質問

ペット保険の加入率はどのくらいですか?
日本のペット保険の加入率は、2024年時点で約20%と推計されています(アニコム損保が、ペットフード協会の飼育頭数と契約数から算出した推計値)。欧米では3〜4割程度とされており、日本にはまだ普及の余地があると考えられています。
ペット保険の市場規模はどのくらいですか?
ペット保険市場は、2022年に約1,179億円と推計する民間調査もありますが、これは推計値で、集計の対象や時点によって数字が変わります。なお、業界最大手アニコムの経常収益(保険料収入など)は2025年3月期で677億円ですが、これはアニコム1社の数字で、市場全体の規模とは異なります。件数(保有契約)と金額(市場規模・保険料)は別の指標として区別する必要があります。
ペット保険でシェアが一番大きい会社はどこですか?
犬猫向けのペット保険では、アニコム損保(アニコム ホールディングス)が国内シェアの首位を15年連続で保っています(富士経済の調査ベース、アニコム発表)。具体的なシェアの割合は公表されていませんが、長く首位を維持しています。このほか、ほかの損害保険会社や少額短期保険業者もペット保険を手がけています。
アニコムの保有契約は何件ですか?
アニコム損保「どうぶつ健保」の保有契約は、2026年4月末で約139.8万件です。2024年3月末の約119.4万件から増え続けています。これはアニコム1社の保有契約で、業界全体の契約数ではありません。
なぜペット保険は伸びているのですか?
ペットを家族の一員として大切にする意識の高まりと、ペットの高齢化に伴う医療費への関心が背景です。動物の医療には公的保険がなく全額自己負担となるため、高度な治療では費用が高額になりやすく、その備えとしてペット保険への加入が広がっています。ペット保険は契約を積み上げるストック型の事業で、加入の広がりが各社の収益の拡大につながっています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    アニコム ホールディングス(8715)月次経営パラメータ(IR)
  2. 2.
    EDINET(金融庁)アニコム ホールディングス(8715)
  3. 3.
    富士経済「ペット関連市場マーケティング総覧」ほか(市場規模・シェアの推計)
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