洗濯用洗剤の液体化・濃縮は、なぜ進んだのか?
洗濯用の洗剤は、粉末から液体・濃縮へと主力が移ってきました。生産動態統計でみると、粉末洗剤の生産は2018年の16.6万トンから8.0万トンへ半減し、中性の液体洗剤が最も生産量の多い洗濯用洗剤になっています。
背景には、使い勝手の良さがあります。液体洗剤は計量や溶け残りの手間が少なく、すすぎ1回で済む節水タイプや、1回分を個包装したジェルボール型など、利便性を高めた製品が広がりました。さらに、水の量を減らして容器を小型化した濃縮タイプが主流となり、輸送や保管の効率、棚効率の面でもメーカー・小売の双方に利点があります。
粉末洗剤は、価格の安さや皮脂汚れへの強さから一定の支持が残るものの、市場の中心は液体・濃縮へと移っています。各社は香りや抗菌、肌へのやさしさなどで差別化を図り、付加価値の向上で単価を引き上げる方向に競争の軸が移っています。