高齢化は、大人用紙おむつの需要をどう変えているのか?
高齢化の進行で、大人用の紙おむつ・パッドの需要は着実に広がっています。生産動態統計でみると、大人用の生産数量は2018年の84億枚から2024年に96億枚へ増え、生産数量でみた大人用と乳幼児用は2023年に逆転しました。
特徴的なのは、状態に応じた使い分けが進んでいることです。寝たきりの方向けのテープ止め式、自分で歩ける方向けのパンツ式、尿とりパッドや軽い尿もれに対応したパッドなど、自立度や生活の場面に合わせて製品が細分化されています。最も生産数量が多い尿とりパッドは2024年に42億枚で、パンツ式や軽失禁用のパッドも伸びています。
在宅・施設の双方で、介護の負担を減らす吸収力やフィット感、肌へのやさしさといった機能が重視されています。高齢者人口の増加が続くなかで、大人用は数量・金額とも当面伸びが見込まれる分野です。