猛暑は、殺虫剤の需要をどう動かしているのか?
家庭用の殺虫剤は、気候の影響を強く受ける品目です。日本エアゾール協会の集計では、2024年のエアゾール用途別で殺虫剤が28.6%増と大きく伸びました。医薬部外品としての殺虫剤の生産金額も2024年に682億円で、家庭日用品のなかで最も大きい品目です。
背景には、記録的な猛暑と残暑の長期化があります。蚊やゴキブリ、ダニなどの活動期間が延びることで、対策製品の使用期間も長くなります。前年に在庫調整があった反動も重なり、2024年は需要が大きく伸びました。
各社は、効果の持続性や使い勝手(置くだけ・ワンプッシュなど)、屋内外の用途に応じた製品で差別化を図っています。気候変動で夏の高温化が続けば、殺虫剤や虫よけの需要期が長期化する可能性があり、季節商品でありながら需要の底上げが期待される分野です。