婚姻件数が減り続けるなかで、市場はなぜ横ばいを保てているのか?
需要の母数となる婚姻件数は、1972年の約110万組をピークに長期的な減少が続き、2024年は48.5万組まで落ち込みました。半世紀でほぼ半数以下になった計算で、結婚するカップルの数だけを見れば、ブライダル市場も大きく縮小していてもおかしくありません。
それでも市場規模が横ばいを保てているのは、1組あたりの挙式単価が上昇しているためです。挙式・披露宴の総額平均は2024年に343.9万円で、前年から16.8万円増えました。物価や人件費の上昇を背景にした会場・料理・衣裳の単価上昇に加え、ゲスト一人あたりにかける費用の増加が総額を押し上げ、件数の減少を相殺しています。
ただし、この構図には限界も意識されています。単価の上昇は永続的に続くものではなく、婚姻件数の減少が今後も続けば、いずれ単価の上昇だけでは支えきれない局面も想定されます。多様なスタイルへの対応や周辺サービスの取り込みで、1組あたりの取引をどう広げるかが各社の課題です。