ビジネスホテル — 高稼働を支える客室特化とチェーン展開
ビジネスホテルは、宴会場やレストランを持たず客室を主体とする業態で、2025年の客室稼働率は75.3%と全業態で最も高い水準です。出張・ビジネス需要を主軸に、近年はインバウンドや国内観光の宿泊も取り込み、都市部を中心に高稼働が続いています。
アパホテル・東横インのような全国チェーンが多店舗展開で規模を追う一方、上場企業では共立メンテナンスが「ドーミーイン」ブランドで温泉大浴場や夕食サービスを備えた中価格帯ホテルを展開しています。標準化したオペレーションと予約・チェックインの省人化により、限られた人員で高い稼働と回転を実現しやすいのが、この業態の収益構造の特徴です。
一方で、好立地への出店競争や人件費・建設費の上昇は、各社の収益性を左右します。客室単価(ADR)と稼働率を掛け合わせた収益指標(RevPAR)を高められるかが、ビジネスホテル各社の競争軸となっています。