投資一任とは何か? — 年金・機関投資家のオーダーメイド運用
投資一任は、年金基金や機関投資家といった「アセットオーナー」が、運用会社に運用の判断と実行をまとめて任せる契約です。投資家は基本的な運用方針(国内株式・外国債券などにどれだけ配分するか)を決めて資金を委託し、運用会社はその方針の範囲内で、具体的な銘柄選定や日々の売買までを一任されて執行します。
委託元の中心は、公的年金を運用するGPIF、企業年金、生命保険・損害保険会社、金融機関です。これらは数兆円から数十兆円規模の資金を持ち、その運用の多くを複数の運用会社への投資一任に振り分けています。1件あたりの契約が大きいため、契約件数は9,515件と公募投信の本数(数千本)より少ない一方、契約資産は605兆円と大きくなります。
業界戦略への示唆: 投資一任は、運用会社にとって安定した収益基盤です。年金マネーは長期運用が前提で、相場が下がっても短期で引き揚げられにくいため、預かり資産が安定的に積み上がります。一方で、委託元は運用成績を厳しく評価し、成績の悪い運用会社は委託を外されるため、運用力(運用成績)が問われる競争でもあります。