新NISAで何が変わったのか?
2024年1月に始まった新NISAは、旧NISA(2014-2023年)を抜本的に拡充したものです。最大の変更は、非課税で保有できる期間が恒久化され、年間の投資枠が拡大(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円の年最大360万円)した点です。
この拡充により、口座数は旧NISA末の2023年末2,249万から、2024年末2,559万、2025年末2,826万へと加速しました。累計買付額も71兆円に達し、個人マネーが本格的に投資へ動き始めています。旧NISAでは一般NISAとつみたてNISAのどちらか一方しか使えませんでしたが、新NISAでは両枠を併用できるようになったことも、買付額の拡大を後押ししています。
業界戦略への示唆: 新NISAは、資産運用業にとって個人マネーの安定的な流入経路を生み出しました。とくにつみたて投資枠は相場が下がっても資金が入り続ける「下支え」として働くため、運用会社にとっては残高の継続的な積み上げが見込めます。一方で、資金が低コスト商品に集中するため、収益面では信託報酬の薄さという課題も併存します。