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銀行業界の7業態の構造と規模|都銀・地銀・信託・ゆうちょ・ネット・信金信組【2026年版】

日本の銀行業界は歴史的経緯と業務範囲によって7つの業態に分類されます。各銀行グループの連結預金規模は都市銀行 約549兆円、地方銀行337兆円、第二地方銀行71.3兆円、信託銀行80.3兆円。これに約190兆円規模のゆうちょ銀行や、地域・職域に密着する信用金庫などが並びます。各業態の役割と代表的なプレイヤー、再編動向を順に整理します。

都銀 預金 (推計)
549兆円
メガバンク3グループ連結559兆 (MUFG+SMFG+みずほ) ≒ 推計値、りそなGは集計対象差で相殺
出典: 全国銀行協会・全国地方銀行協会・第二地方銀行協会・信託協会の各統計から控除
地銀協 預金
337兆円
61行合計 (2025Q4)、貸出267兆円、預貸率79% (貸出÷預金)
出典: 全国地方銀行協会 預貸金統計 (2025Q4)
第二地銀協 預金
71.3兆円
34行合計 (2026/2)、旧相互銀行起源の中堅地域銀行
出典: 第二地方銀行協会 月次主要勘定 (2026/2)
信託銀行 受託残高
187兆円
信託協会会員の信託資金合計 (2025/9末)、銀行勘定 預金80.3兆と並存
出典: 信託協会 信託統計便覧 (2025/9末)

銀行業界7業態の階層 (定性定義+規模+主要プレイヤー)

各業態の歴史的背景・業務範囲・代表行・直近の預金規模
区分名称時期ステージ定義
都市銀行 (メガ3+りそな系)戦後-現代推計 約549兆円 (連結ベース)大都市を中心に全国規模で活動する商業銀行です。1990年代後半の再編で6大都銀から3メガバンクに集約され、三菱UFJ FG・三井住友FG・みずほFGの3グループと、りそなHD傘下のりそな銀行・埼玉りそな銀行を加えた計4グループ5行で構成されます。
地方銀行 (地銀協加盟61行)戦前-戦後預金337兆円、貸出267兆円 (2025Q4)各都道府県を地盤とする地域金融の主役です。明治期の国立銀行や戦前の地方銀行が起源で、コンコルディアFG (横浜銀行+東日本銀行)・千葉銀行・ふくおかFG・静岡FG・京都FGなどが大手。地域企業 (中堅・中小) のメインバンクとして機能しています。
第二地方銀行 (第二地銀協加盟34行)1989年以降預金71.3兆円 (2026/2)旧相互銀行 (戦後の無尽会社・庶民金融が起源) が1989年に銀行転換して誕生した中堅地域銀行です。地銀より規模が小さく、特定地域・特定業種への密着営業が特徴。京葉銀行・大光銀行などが代表的です。
信託銀行 (信託協会会員)1923年-現代預金80.3兆+信託受託187兆 (2025/9末)信託業法 (1922年制定・2004年改正) に基づき、信託業務を専業で行う銀行です。「銀行勘定」(一般銀行と同じ預金・貸出) と「信託勘定」(顧客から受託した資産を運用する勘定) の二重構造を持ち、信託勘定には年金信託・金銭信託・不動産信託などが含まれます。主要4社は三井住友トラスト・三菱UFJ信託・みずほ信託・SMBC信託です。
ゆうちょ銀行 (上場7182)2007年-現代預金 約190兆円 (個人預金中心)2007年の郵政民営化で発足した銀行です。旧郵便貯金事業を承継し、全国約24,000局の郵便局網を活用した個人預金 (定額貯金) の集積が特徴。預金の運用先は国債等の有価証券のウェイトが高く、貸出比率は低い構造となっています。
ネット銀行 (主要6社)2000年前後-現代楽天銀行 預金13.3兆円 (2025/12末) など店舗を持たずWeb/APIで完結する非対面型銀行です。1990年代後半のインターネット普及を契機に登場し、楽天銀行 (口座1,763万・楽天経済圏連携)・住信SBIネット銀行 (2025/9/25上場廃止、2025/10/1にドコモ完全子会社化完了、2025/12三井住友信託への一部譲渡、2026/8/3商号「ドコモSMTBネット銀行」へ変更予定)・SBI新生銀行・auじぶん銀行 (KDDI・MUFG)・セブン銀行 (ATM特化)・ソニー銀行が代表的です。
信用金庫・信用組合 (協同組織)1951年以降信用金庫 約254庫、預金 約165兆円 / 信用組合 約145組合会員 (組合員) 制の協同組織金融機関で、地域・職域に限定された組合員を対象に金融サービスを提供します。信用金庫は信用金庫法 (1951年)、信用組合は中小企業等協同組合法に基づき、地域中小企業と個人の生活金融に特化しています。
読み解き

銀行業界の業態は歴史的成立背景で7つに分かれます。明治の国立銀行から戦後の都市銀行6大体制、1990年代後半のメガバンク再編、2007年のゆうちょ銀行発足、2000年代のネット銀行台頭まで、約150年にわたる業界進化の積み重ねが今の階層を作りました。

預金規模で見ると、都市銀行 (メガ3+りそな系) が約549兆円、地銀協61行が337兆円、ゆうちょが約190兆、信用金庫 (協会会員) が約165兆、信託銀行 (協会会員) が80.3兆+信託受託187兆、第二地銀71.3兆という規模の階層を形成しています。

④信託銀行の二重構造の補足として、銀行勘定の預金・貸出はメガバンクと同様で、信託勘定の主要商品は年金信託 (企業の退職給付資金を運用)・金銭信託 (個人富裕層や法人の金銭資産を運用)・特定金銭信託 (運用方針を委託者が指定する金銭信託) です。信託協会の集計には投資信託や貸付信託も含まれます。また⑥ネット銀行で言う「経済圏連携」は、楽天・KDDI・ドコモ等の事業会社が自社サービス利用者向けに銀行口座を提供しポイント還元等で囲い込む形態を指しています。

業態別 預金規模の比較 (FY2024末、全銀協加盟4業態)

都銀 (推計)・地銀協61行・第二地銀協34行・信託銀行 (協会会員)
単位: 兆円4 カテゴリ・合計 1037.6
0.00150.0300.0450.0600.0549.0都市銀行337.0地方銀行80.3信託銀行71.3第二地方銀行
出典: 全国銀行協会 全国銀行 連結BS/PL (FY2024)、全国地方銀行協会 預貸金統計 (2025Q4)、第二地方銀行協会 月次主要勘定 (2026/2)、信託協会 信託統計便覧 (2025/9末)
カテゴリ都市銀行地方銀行信託銀行第二地方銀行
兆円54933780.3071.30
シェア52.9%32.5%7.7%6.9%
読み解き

このグラフは全銀協加盟92行 (都銀・地銀・第二地銀・信託の4業態) の内訳分解で、業界7階層のうち全銀協加盟外の3業態 (ゆうちょ銀行 約190兆円、信用金庫 約165兆円、ネット銀行 各行数兆円) はグラフ範囲外として別カテゴリで並列に存在します。都銀推計値は集計方法の制約 (連結BS vs単体合算) を理解した上で読む必要があります。

都銀推計549兆円 (全国銀行 預金の53%) は、全国銀行連結BS 1037兆円から地銀協・第二地銀協・信託協会の各単体合算を控除した残余で、メガバンク3グループのFY2024連結預金合計559兆円 (MUFG229兆+SMFG171兆+みずほ159兆) とほぼ一致します。りそなGの連結預金は別途算入されますが、メガバンク連結BSが海外子会社・信託子会社等を含む広めの集計のため、本グラフの都銀推計値はメガバンク連結を中心に都銀グループ全体の規模感を示すと解釈できます。

地方銀行61行337兆円 (32%) が続き、第二地銀協34行71.3兆円 (7%)、信託銀行80.3兆円 (8%) の階層となっています。信託銀行は銀行勘定預金に加えて信託受託残高187兆円を運用しており、銀行勘定だけでは規模感を測れない点に注意が必要です。

信託銀行 (協会会員) 資金量の長期推移 (FY2003末-FY2024末、3年刻み)

銀行勘定 預金と信託資金合計の22年時系列
単位: 兆円
0.0020.040.060.080.038.80340.20643.10951.41262.01570.71869.52176.824
出典: 信託協会 信託統計便覧 (FY2003末-FY2024末、最新2025/9末はKPIで参照)
年度20032006200920122015201820212024
兆円38.8040.2043.1051.406270.7069.5076.80
前年比
読み解き

信託銀行は銀行勘定と信託勘定の二重構造を持つ業態で、銀行勘定では一般の銀行と同じく預金・貸出を行い、信託勘定では年金信託 (企業年金資金を運用)、金銭信託 (個人富裕層・法人の金銭資産を運用)、包括信託 (大規模機関投資家向けの信託)、不動産信託 (不動産の管理処分) などの信託業務を運用します。このグラフは両者の長期推移を比較するものです。

直近22年で信託資金は146兆から187兆へと約1.3倍に拡大し、特に2013年以降のアベノミクス局面で年金と投資信託の流入が加速しました。一方、銀行勘定預金は38.8兆から80.3兆と緩やかに増加し、預金の質では普通預金よりも「ファンドラップ」(個人顧客の資産運用を信託銀行が一任で運用する商品) や特定金銭信託等の信託商品のウェイトが上昇しています。

2024年1月開始の新NISA以降は資産運用ビジネスがさらに拡大基調で、「銀証信一体運営」(銀行・証券・信託の3業を1グループ内で連携運営する形態) が業界の競争軸となり、メガバンクグループ各社が自社銀行・信託子会社・証券子会社を一体運営する体制を整えています。

8地域別 預金 (国内銀行、2025/3末)

北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の地域分布
単位: 兆円8 カテゴリ・合計 971.0
0.00150.0300.0450.0600.0534.0関東146.0近畿99.0中部67.0九州40.0東北40.0中国24.0四国21.0北海道
出典: 日本銀行 都道府県別預金・現金・貸出金 (国内銀行、2025/3末) を8地域に集計
カテゴリ北海道東北関東中部近畿中国四国九州
兆円214053499146402467
シェア2.2%4.1%55.0%10.2%15.0%4.1%2.5%6.9%
読み解き

国内銀行の預金は地域別に集計すると、関東圏 (東京含む) への集中度が突出します。これは本部所在地効果 (大企業の本社が東京に集中するため法人預金が本社所在地の銀行に流れる現象) と首都圏家計の所得・資産集中が二重に効くためで、地方銀行の地域金融が並存しているにもかかわらず首都圏の構造的優位は変わりません。このグラフの8地域区分は日本銀行の都道府県別統計を北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州 (沖縄を九州に含めて8区分化) に集計したもので、行政区分ではなく地理的区分に基づく集計です。

関東計534兆円が全国1000兆円の53%を占有、続いて近畿146兆、中部99兆、九州67兆と続きます。地方圏の北海道21兆、東北40兆、中国40兆、四国24兆は規模が限定的で、地銀協61行と第二地銀協34行という地域金融の厚みが地方圏の金融インフラを支える構造が浮き彫りになります。

主要論点

地銀再編は今後5年でどこまで進むか?

地方銀行の再編は1990年代後半から段階的に進行してきました。コンコルディアFG (横浜銀行+東日本銀行、2016年)、ふくおかFG (福岡銀行+熊本銀行+親和銀行)、青森みちのくFG (青森銀行+みちのく銀行、2022年) などの広域統合が代表例です。背景には地域経済縮小と低金利環境下での収益悪化があり、単独経営の維持が困難な地銀が増えています。

直近の再編加速要因は4つあります。①金融行政方針2025の「地域金融力強化プラン」で金融庁が地銀再編を後押し、②企業価値担保権の2026/5導入で事業全体を担保にした新たな融資制度により地銀の事業性融資能力が問われる、③マイナス金利解除後の収益拡大で余裕のある今こそ統合検討の好機、④DX投資負担で単独行では大型IT投資が困難となっています。

業界戦略への示唆: 中期 (2027-2030年) には地銀協61行と第二地銀協34行を合わせた95行体制が、3-5行規模の広域グループ10-15系列に集約されるシナリオが現実的です。ただし完全吸収ではなく、地域ブランドを維持しながらシステム共通化と持株会社統合という形態が主流となる見通しです。地域経済規模が小さい県の地銀ほど統合圧力が強く、コンサル業界では「九州地銀統合」「東北地銀統合」が中期論点として注目されています。

ネット銀行は伝統業態 (都銀・地銀) を脅かすか?

ネット銀行は店舗を持たずWeb/APIで完結する非対面型銀行で、運営コストの低さを武器に低金利な預金と利便性で個人顧客を獲得してきました。主要6社の構図は業態階層の表で整理した通りで、特にドコモ・三井住友信託・住信SBIの統合 (2026/8) やauじぶん銀行 (KDDI・MUFG) のような経済圏連携型が中期構造を変える論点です。

伝統業態への侵食領域は4つあります。①個人決済でクレジットカード・コード決済 (PayPay等) と連携、②個人預金では普通預金金利を都銀より高く設定して資金を集め、③住宅ローンでは来店不要のWeb完結審査でシェア拡大、④暗号資産・FXは都銀が手薄な領域で先行しています。

業界戦略への示唆: ネット銀行が都銀・地銀の中核領域 (法人融資・大口資金調達) を直接奪うシナリオは中期的には限定的です。しかし個人顧客の取引銀行が「メインバンクは伝統業態+サブとしてネット銀行で決済・運用」の二重利用に移行することで、伝統業態の手数料収益 (口座管理料・送金手数料) が侵食される構造変化が継続します。各社の経済圏連携の本格化を示すこの5年間で、伝統業態は「口座を持ってもらう」競争から「メインバンクとして使ってもらう」競争への転換を迫られます。

銀証信一体運営の優位性は持続するか?

銀証信一体運営は銀行・証券・信託の3業を1グループ内で連携運営する形態で、メガバンクグループと三井住友トラストGが代表的です。1996年の金融ビッグバン (橋本内閣の金融制度改革で銀行・証券・信託の業態間規制を大幅緩和した政策) で可能となり、現在はMUFGが三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託・三菱UFJモルガン・スタンレー証券を、SMFGが三井住友銀行・SMBC日興証券・SMBC信託を、みずほFGがみずほ銀行・みずほ信託・みずほ証券を傘下に擁する構成です。

優位性の源泉は4つあります。①顧客資産の囲い込みでは預金から投信、信託受託、相続承継までのライフサイクル一貫サービス、②法人取引ではメインバンク機能とM&Aアドバイザリー、IPO主幹事、退職給付信託を1社で完結、③クロスセル効率では1人の顧客に銀行口座を入口に証券・信託商品も購入してもらう販売手法を活かしたスムーズな送客、④規模の経済ではIT投資・コンプライアンス・海外展開を1グループで分散できる点です。

業界戦略への示唆: 2024年1月開始の新NISAと「資産運用立国」戦略下で資産運用ビジネスが銀行業の中心的成長領域となります。ここでは銀証信一体の優位性が最大化される一方、野村アセット・大和アセットなどの独立系運用会社、野村証券・大和証券などの独立系証券、ウェルスナビなどのロボアドバイザーも同じ市場を狙います。中期的には「規模の優位vs専門性の優位」の競争軸となり、メガバンクグループの銀証信一体の優位は維持される見通しですが、地銀には「リレーションシップバンキング」(地域企業との長期的関係を通じて定性情報を活用する融資手法) を活かした地域密着の運用助言と、信託子会社や信託代理店業務を通じた相続・事業承継絡みの信託機能が差別化要因として浮上する局面です。

中期見通し

近未来1-2年

2026-2027年は地銀再編が加速する局面です。金融行政方針2025の地域金融力強化プラン本格運用 (2026年度〜)、企業価値担保権2026/5導入、住信SBIとドコモ・三井住友信託の統合 (2026/8) など制度面・業態面の変化が立て続けに発生し、地銀協61行と第二地銀協34行体制で3-5件の広域統合発表が想定されます。一方、メガバンクグループは利ざや拡大局面で増益を享受 (FY2025純利益+5-10%)、ネット銀行は経済圏連携を深化させていきます。

中期3-5年

2028-2030年は業態間の境界が緩む局面に入ります。地銀再編は完成形に近づき (地銀協61行→40-50行規模)、ネット銀行は伝統業態の決済・個人運用領域を本格侵食、信託銀行は資産運用立国政策の中核プレイヤーとして拡大します。一方、政策金利の上昇余地が逓減し利ざや拡大の伸びは鈍化、有価証券含み損リスクと海外景気変動の影響が表面化します。家計現預金から投信へのシフトの累積効果で、銀行預金量の伸びは緩やかな踊り場入りが想定されます (各社中期計画と日銀資金循環統計の推移参照) 。

長期5-10年

2030年以降は業態の役割再定義が進む局面です。都市銀行はグローバル投資銀行と資産運用に特化、地方銀行は地域経済プラットフォーム (地域企業DX支援・事業承継・観光金融など) に役割転換、信託銀行は資産運用立国の中核として家計金融資産2,500兆円超の運用ビジネスを担い、ネット銀行は決済・個人金融の標準インフラとなり、信用金庫・信用組合は地域・職域の社会金融機関として再評価されます。バーゼルIII (国際決済銀行BISが定める銀行の自己資本規制で、経済価値ベース評価=時価ベースで含み損益を反映する自己資本算定方式) の導入で銀行のリスク管理も大きく変わります。

よくある質問

都市銀行と地方銀行の違いは何ですか?
都市銀行は大都市を中心に全国規模で活動する商業銀行で、現在は三菱UFJ・三井住友・みずほの3行 (メガバンク)、りそな、埼玉りそなの計5行が分類されます。地方銀行は各都道府県を地盤とする地域金融の主役で、地銀協61行が加盟しています。コンコルディアFG (横浜銀行) や千葉銀行・ふくおかFGが大手地銀の代表例で、地域企業のメインバンクとして機能します。預金規模では都銀推計 (全国銀行連結BSから地銀協・第二地銀協・信託協会の単体合算を控除した残余で、集計対象差を含む) 約549兆円に対し地銀協61行は337兆円という階層構造で、メガバンク3グループの連結預金合計559兆円 (FY2024) とほぼ整合します。
第二地方銀行と地方銀行の違いは何ですか?
第二地方銀行は1989年に旧相互銀行 (戦後の無尽会社・庶民金融を起源とする) が普通銀行へ転換して誕生した中堅地域銀行です。地方銀行 (地銀協61行) より規模が小さく特定地域・特定業種への密着営業が特徴で、第二地銀協34行が加盟しています。預金規模は71.3兆円 (2026/2) と地銀協 (337兆円) の約1/5です。京葉銀行・大光銀行・北越銀行などが代表的で、地銀との統合 (例: 第四北越銀行=第四銀行+北越銀行) も継続的に進んでいます。
信託銀行は普通の銀行と何が違いますか?
信託銀行は信託業法 (1922年制定・2004年改正) に基づき信託業務を専業で行う銀行で、銀行勘定 (預金・貸出) と信託勘定 (年金信託・金銭信託・不動産信託・包括信託など) の二重構造を持ちます。普通銀行は預金から貸出というシンプルな構造ですが、信託銀行は顧客から信託を受託して運用する役割があるため資産運用業の側面が強い構造です。2025/9末で銀行勘定預金80.3兆+信託受託187兆。主要4社は三井住友トラスト・三菱UFJ信託・みずほ信託・SMBC信託で、メガバンクグループの信託子会社が中核です。
ゆうちょ銀行はどんな立ち位置の銀行ですか?
ゆうちょ銀行は2007年の郵政民営化で発足した最大級の個人預金銀行で、旧郵便貯金事業を承継し、全国約24,000局の郵便局網を活用した個人預金 (主軸は定額貯金) の集積が特徴です。預金は約190兆円規模で、預金の運用先は国債等の有価証券のウェイトが高く貸出比率は低いため、銀行というより資産運用銀行に近い構造を持ちます。上場銘柄は7182 (東証プライム) で、日本郵政 (6178) が筆頭株主。2024年1月開始の新NISA以降は投資信託販売の拡大に注力しています。
ネット銀行の利用は伸びていますか?
ネット銀行は店舗を持たずWeb/APIで完結する非対面型銀行で、運営コストの低さを武器に個人顧客を獲得しています。楽天銀行は口座数1,763万 (2025/12末、楽天G IR由来) で日本のネット銀行首位、楽天経済圏連携で会員数を伸ばし、預金13.3兆円・貸出5.55兆円規模となっています。各社の構造と直近の業界変化 (住信SBIとドコモ・三井住友信託の統合、auじぶん銀行、SBI新生銀行など) は業態階層と論点セクションで整理しており、決済・住宅ローン・暗号資産取引で伝統業態のシェアを侵食する局面です。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    全国銀行協会 全国銀行 連結BS/PL
  2. 2.
    全国地方銀行協会 預貸金統計
  3. 3.
    第二地方銀行協会 月次主要勘定
  4. 4.
    信託協会 信託統計便覧
  5. 5.
    日本銀行 都道府県別預金・現金・貸出金
  6. 6.
    ゆうちょ銀行 (7182) IR
  7. 7.
    楽天銀行 (5838) IR
  8. 8.
    全国信用金庫協会
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