米国金利環境の変動でメガ3海外収益はどう変わるか?
米国FFレートはFRBの金融政策で2022年3月の0.25%から2023年7月の5.25%へ急上昇し、その後5.25-5.50%レンジで高止まりしています。メガ3グループの海外貸出収益は外貨建て利息収入の伸長で拡大し、FY2024連結 経常利益の押し上げに大きく寄与しました。
2026-2028年の中期シナリオは3軸あります。①米国景気減速とFRB利下げ局面では海外金利低下で外貨建て利息収入が縮小、各社IR感応度開示で示される海外金利1%低下時の影響額相当の減益圧力 (各社中期計画と感応度開示参照) 、②円安継続シナリオでは円換算ベースの海外収益が下支え、③ドル建て決済の安定性とアジア新興国通貨変動リスクの管理が中期競争軸、です。
業界戦略への示唆: メガ3海外戦略は短期的な金利環境変動に左右される一方、中期的には地域配分の最適化と提携先 (Morgan Stanley = MUFG出資約23%の持分法適用関連会社、Jefferies = SMFG出資約9.5%の戦略的提携先) との関係強化、みずほFGがMizuho Americas LLC経由で完全子会社化したGreenhill (2023年12月、約5.5億ドルで買収) を起点とした米国M&Aアドバイザリー領域の内製化が成長の鍵です。MUFGの海外シェアトップ維持は中期で揺らがない見通しですが、SMFGのアジアリテール拡大とみずほFGの米国M&A・コーポレート両軸の差別化が3社の競争構造を変える可能性があります。