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クレジットカードの発行枚数・契約数|普及の推移と地域分布【2026年版】

日本のクレジットカードの発行枚数(発行済みで有効なカードの枚数)は、2025年3月末で32,057万枚(約3.2億枚)に達しています。法人カードを除く個人向け(本人会員+家族カード)を成人人口で割ると、成人1人あたり約3枚の計算になり、普及はほぼ行き渡っています。一方、CIC(指定信用情報機関)に登録されたカード契約数は2025年12月末で30,524万件で、集計の母数・時点が発行枚数とは異なります。発行枚数の長期推移、発行枚数と契約数の違い、都道府県別の分布まで順に整理します。

発行枚数(2025年3月末)
3.2億枚
32,057万枚、発行済みで有効なカード
出典: 日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査」(2004-2025、各年3月末)
契約数(2025年12月末)
30,524万件
CIC保有、対象263社
出典: 日本クレジット協会「クレジットカード契約数」(CIC、各年12月末)
法人カード(2025年3月末)
1,214万枚
発行枚数の内数、企業の経費精算・購買向け
出典: 日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査」(2004-2025、各年3月末)

クレジットカードの発行枚数の推移(2004-2025年、万枚)

各年3月末。2004年の22,640万枚から2025年の32,057万枚へ、約1.42倍に増加
単位: 万枚
010,00020,00030,00040,00022,6400423,2710527,4051025,8901529,2962032,05725
出典: 日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査」(2004-2025、各年3月末)
2004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320242025
発行枚数万枚22,64023,27124,64025,27926,47927,26127,40527,06826,02725,97926,72225,89026,60027,20127,82728,39429,29629,53130,10130,86031,36432,057
前年比+2.8%+5.9%+2.6%+4.7%+3.0%+0.5%-1.2%-3.8%-0.2%+2.9%-3.1%+2.7%+2.3%+2.3%+2.0%+3.2%+0.8%+1.9%+2.5%+1.6%+2.2%
読み解き

クレジットカードの発行枚数は、2004年3月末の22,640万枚から2025年3月末の32,057万枚(約3.2億枚)へ、約1.42倍に増えました。2000年代から2010年代にかけて着実に増加しましたが、近年の前年比は+2.2%程度と伸びは緩やかで、発行枚数による普及は成熟段階に入っています。

成人1人あたり約3枚(法人を除く個人向けベース)が普及した現在、市場の成長を牽引しているのは新規の発行枚数ではなく、カード1枚あたりの利用額の増加です。

発行枚数・契約数・稼働枚数の違い

似た指標だが、母数・集計時点・単位・出典が異なる。混同しないよう整理
発行枚数
定義
発行済みで有効なクレジットカードの枚数
最新値
32,057万枚
集計時点・出典
2025年3月末・日本クレジット協会 発行枚数調査
契約数
定義
CIC(指定信用情報機関)に登録されたカード契約の件数
最新値
30,524万件
集計時点・出典
2025年12月末・日本クレジット協会(CIC)
稼働枚数
定義
各社が「利用あり」とカウントする枚数(実際に使われているカード)
最新値
集計時点・出典
各社IRで個別開示、全数の公表なし
読み解き

発行枚数・契約数・稼働枚数は似ていますが、別々の指標です。発行枚数(32,057万枚、2025年3月末)は発行会社が発行した有効なカードの枚数で、日本クレジット協会の発行枚数調査によります。契約数(30,524万件、2025年12月末)はCIC(指定信用情報機関)に登録された契約の件数で、集計の母数も時点も発行枚数とは異なります。

稼働枚数は、各社が実際に利用があったとカウントするカードの枚数で、休眠カードを除いた実態に近い指標ですが、各社が個別に開示するもので業界全体の公表値はありません。発行枚数や契約数には、発行済みでも使われていないカードが含まれる点に注意が必要です。使い分けとしては、保有の広がりを見るなら発行枚数、信用情報に登録された契約を数えるなら契約数、実際に使われているカードを見るなら稼働枚数となり、目的に応じてどの指標の数字かを必ず確認する必要があります。

都道府県別の契約数(2025年12月末、万件)

47都道府県の全件。契約は都市部に集中
項目契約数(万件)構成比シェア
東京4,13813.6%
神奈川2,5778.4%
大阪2,2887.5%
愛知1,8746.1%
埼玉1,8316.0%
千葉1,6665.5%
兵庫1,4374.7%
福岡1,1893.9%
北海道1,1543.8%
静岡8482.8%
広島6792.2%
京都6392.1%
茨城6172.0%
宮城5441.8%
岐阜4591.5%
新潟4561.5%
長野4491.5%
岡山4411.4%
三重4331.4%
栃木4041.3%
群馬3861.3%
滋賀3651.2%
熊本3631.2%
福島3621.2%
奈良3391.1%
鹿児島2931.0%
山口2780.9%
愛媛2780.9%
長崎2670.9%
沖縄2620.9%
石川2460.8%
岩手2370.8%
青森2330.8%
大分2240.7%
富山2230.7%
山形2170.7%
香川2100.7%
秋田1990.7%
宮崎1940.6%
和歌山1920.6%
山梨1690.6%
佐賀1630.5%
福井1560.5%
徳島1450.5%
島根1410.5%
高知1240.4%
鳥取1200.4%
その他130.0%
47都道府県+その他(内訳和)30,522100.0%
読み解き

2025年12月末の都道府県別契約数では、東京都が4,138万件で最も多く、東京・神奈川・大阪の3都府県で全体の約29.5%を占めます。愛知・埼玉・千葉といった人口の多い地域が続き、契約は人口に沿って都市部に集中しています。

下表は47都道府県の全件です。内訳和は30,522万件で、全国の契約数30,524万件とは四捨五入の都合で2万件の差があります。構成比は内訳和に対する割合です。末尾の「その他」は、都道府県に分類されない少数の契約分です。

主要論点

クレジットカードの普及はどこまで進んだのか?

クレジットカードの発行枚数は、2025年3月末で32,057万枚(約3.2億枚)に達しています。法人カードを除く個人向け(本人会員+家族カード、約3.1億枚)を成人人口(約1.04億人、総務省人口推計)で割ると、成人1人あたり約3枚の計算になります。多くの人が複数枚を保有しており、保有という面での普及はほぼ行き渡っています。

このことは、発行枚数の伸びにも表れています。2004年から2025年で約1.42倍に増えたものの、近年の前年比は+2.2%程度にとどまり、発行枚数の増加は緩やかになっています。新たに保有を始める人の余地が小さくなっているためです。

保有が行き渡った現在、業界の成長を牽引しているのは新規の発行枚数ではなく、すでに保有しているカードがどれだけ使われるか、つまりカード1枚あたりの利用額の増加です。発行枚数(普及の指標)と取扱高(利用金額の指標)は別物として、それぞれの推移を分けて読むことが重要です。

発行枚数と契約数はなぜ数字が違うのか?

発行枚数(2025年3月末で32,057万枚)と契約数(2025年12月末で30,524万件)は近い数字ですが、別々の指標です。第一に、集計する母数と出典が違います。発行枚数は日本クレジット協会の発行枚数調査による発行済み有効カードの枚数で、契約数はCIC(指定信用情報機関)に登録された契約の件数です。第二に、集計時点が違います。発行枚数は各年3月末、契約数は各年12月末です。

さらに、各社が「利用あり」とカウントする稼働枚数という指標もあります。発行枚数や契約数には、発行されたものの使われていない休眠カードが含まれますが、稼働枚数はそれを除いた実態に近い数字です。ただし稼働枚数は各社が個別に開示するもので、業界全体の公表値はありません。

これらは「カードが何枚あるか」を表す点では共通しますが、母数・時点・出典が異なるため、比較や合算をするときはどの指標かを確認する必要があります。一方、カードがどれだけ使われたかを示す取扱高(利用金額)や決済件数は、枚数とはまったく別の指標です。

契約はなぜ都市部に集中しているのか?

2025年12月末の都道府県別契約数では、東京都が4,138万件で最も多く、東京・神奈川・大阪の3都府県で全体の約29.5%を占めます。契約数の分布は、おおむね人口の分布に沿っています。人口が多く事業所も集中する都市部ほど、個人・法人ともにカードの保有・契約が多くなるためです。

クレジットカードは住む地域を問わず利用できますが、契約数という保有の指標で見ると、人口集中を反映して都市部に偏ります。ただし、この分布はカードの利用額(取扱高)の地域差をそのまま示すものではありません。オンライン決済や旅行・出張での利用は居住地と必ずしも一致しないため、契約の地域分布と利用の地域分布は分けて考える必要があります。

地方では人口減少が契約数の伸びを抑える要因になりますが、キャッシュレス決済の広がりは地域を問わず進んでおり、1人あたりの利用機会の拡大が地方でも契約の下支えになります。

中期見通し

近未来1-2年

発行枚数による普及がほぼ行き渡っているため、2026-2027年の発行枚数の伸びは引き続き緩やか(前年比数%程度)にとどまる見通しです。新規発行よりも、ナンバーレスカードやスマートフォンで完結するデジタルカードなど、発行・利用の利便性を高める動きが中心になります。

中期3-5年

中期では、1人が複数のカードを使い分ける傾向が続き、発行枚数は高い水準で横ばいに近い推移が見込まれます。新規参入のネット系カードやポイント経済圏との連携が、どのカードを主に使うか(メインカード化)の競争を強めます。発行枚数そのものより、稼働率や1枚あたりの利用額が各社の競争軸になります。

長期

長期では、人口減少が発行枚数・契約数の総数を抑える方向に働きます。一方で、現金からキャッシュレスへの移行は地域を問わず進むため、保有枚数の総数が頭打ちでも、1枚あたりの利用は伸びる余地があります。発行枚数(普及)と取扱高(利用金額)は別の指標として、それぞれの推移を分けて読むことが前提となります。

よくある質問

クレジットカードは何枚発行されていますか?
2025年3月末で32,057万枚(約3.2億枚)です(日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査」)。発行済みで有効なカードの枚数で、2004年の22,640万枚から約1.42倍に増えました。近年の前年比は+2.2%程度で、伸びは緩やかになっています。
成人1人あたり何枚持っていますか?
法人カードを除く個人向けの発行枚数(本人会員+家族カード、約3.1億枚)を成人人口(約1.04億人、総務省人口推計)で割ると、成人1人あたり約3枚の計算になります。多くの人が複数枚を保有しており、保有という面での普及はほぼ行き渡っています。
発行枚数と契約数は何が違いますか?
発行枚数(2025年3月末で32,057万枚)は協会の発行枚数調査による発行済み有効カードの枚数、契約数(2025年12月末で30,524万件)はCIC(指定信用情報機関)に登録された契約の件数です。母数・集計時点・出典が異なるため、別々の指標として扱います。さらに各社が利用ありとカウントする稼働枚数もありますが、全数の公表はありません。
どの都道府県が多いですか?
2025年12月末の都道府県別契約数では、東京都が4,138万件で最も多く、神奈川・大阪・愛知・埼玉などの人口の多い地域が続きます。契約数の分布はおおむね人口の分布に沿っており、都市部に集中しています。
発行枚数の出典は何ですか?
発行枚数は日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査」(各年3月末)、契約数・都道府県別契約数は同協会「クレジットカード契約数」(CIC、各年12月末)が出典です。1人あたり枚数の概算には総務省「人口推計」の成人人口を用いています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査」(各年3月末)
  2. 2.
    日本クレジット協会「クレジットカード契約数」「都道府県別契約数」(CIC、各年12月末)
  3. 3.
    総務省「人口推計」
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