クレジットカードの取扱高はなぜ二桁成長が続くのか?
クレジットカードのショッピング取扱高は、2021年の81.0兆円から2025年の134.6兆円へ、4年で約1.66倍に拡大しました。2025年は前年比+15.1%で、近年は二桁の伸びが続いています。最も大きい要因は、キャッシュレス決済の定着です。クレジットカードはキャッシュレス決済額の約8割を占めており(経済産業省公表)、現金からカードへの置き換えがそのまま取扱高を押し上げています。
次に、決済技術の進化があります。タッチ決済(非接触)の普及で少額の支払いにもカードが使われるようになり、オンライン決済やサブスクリプションの広がりが日常的な利用機会を増やしました。さらに、公共料金や税金の支払い、コード決済の支払い元(原資)としての利用など、現金が中心だった領域にもカード決済が入り込んでいます。
発行枚数による普及はほぼ行き渡っているため、成長は新規発行よりもカード1枚あたりの利用額の増加が牽引しています。中期的には、加盟店手数料の引き下げ圧力や、コード決済との競合が、取扱高の伸び方を左右する局面に入ります。