「取扱高1位」が会社で変わる理由 — 4つの集計基準
クレジットカードの取扱高には、少なくとも4つの異なる集計のしかたがあります。第一に総取扱高で、三井住友カードの58.99兆円のように、カードの買物に加えてショッピングクレジット・オートローン・ファクタリングなどを含む最も広い範囲です。第二にカードショッピング取扱高で、カードでの買物にあたる金額のみを取り出したもの(三井住友カードでは38.97兆円)です。
第三に機能別の取扱高です。三菱UFJニコスは、カードを発行するイシュイング(発行)、加盟店と契約するアクワイアリング(加盟店契約)、他社のカード処理を請け負うプロセッシング(決済処理)の3つに分けて開示しており、発行側だけを取り出すと6.3兆円になります。第四に国際ブランド取扱高で、JCBの約38兆円のように、海外での利用を含むブランド全体の取扱高です。
このように、どの範囲で数えるかによって「最大手」は変わります。発行側のカードショッピング取扱高にそろえれば三井住友カードのカード買物が最大規模ですが、総取扱高や機能別、ブランド取扱高では並び方が変わります。各社の規模を比べるときは、まずどの集計基準の数字かを確認することが欠かせません。