なぜ生命保険会社の資産は有価証券、とくに国債に偏っているのか?
生命保険会社の総資産418兆5,222億円のうち、有価証券が約82.9%、その中で国債が有価証券の約47.2%を占めます。運用が国債を中心とした有価証券に偏っているのは、生命保険の負債(保険契約)が超長期だからです。
生命保険の契約は、数十年先の保険金支払いを約束するものです。この長期の負債に対して、運用資産の期間が短すぎると、満期が来るたびに低い利回りで再運用するリスク(再投資リスク)を抱えます。そこで、満期までの期間が長い国債を中心に保有し、資産と負債の期間や金利感応度(金利が動いたときに価値がどれだけ変わるかの度合い)を合わせる運用(ALM=資産負債管理)を行います。
ただし、国内の長期金利は長く低水準だったため、国債だけでは十分な利回りを得にくい時期が続きました。このため、より高い利回りを求めて外国証券(外国の国債・社債など)にも配分してきました。国債を軸とした安定運用と、外国証券での利回り追求のバランスが、生保の資産運用の基本的な構図です。