収入保険料はなぜコロナ禍で落ち込み、2023年度に回復したのか?
収入保険料は、新型コロナ禍の2020年度に29兆1,978億円まで落ち込みました。背景には、対面営業が制約され、銀行窓口などで販売される一時払いの貯蓄性商品(まとまった保険料を一度に払う商品)の販売が大きく減ったことがあります。一時払い商品は1件あたりの保険料が大きいため、その増減が収入保険料全体を大きく動かします。
その後、2023年度には37兆5,217億円まで回復しました。金利の上昇を受けて、円建てや外貨建ての貯蓄性商品の魅力が高まり、販売が戻ったことが寄与しています。2020年度の底(29兆1,978億円)に対して2023年度は約128.5%の水準まで戻した計算です。
2024年度は36兆8,037億円(前年比98.1%)と4年ぶりに減少しましたが、これは2023年度が高水準だった反動の側面が大きく、市場が構造的に縮小したというよりは、一時払い商品の販売の変動による振れと整理できます。